うさぎとだいふくをめぐる、愉快なあいうえお歌。
「あんこがいっぱいおおきなだいふく、いきなりどーんともりのなか、うさぎがみつけてよろこんで……」
「あ」からはじまって、「ん」まで、五十音順の文章でつづったのは、だいふくとうさぎをめぐる珍騒動です。
突如、森のなかにあらわれた大きなだいふくと、それを手に入れたい動物たちが、
ナンセンスなどたばたを繰り広げます。ひらがなは、1字だけでは意味をもちません。
でも、組み合わせると意味がうまれ、意味同士がむすびつくと文章になります。
連なりながら動きだした言葉は、できごとや風景をいきいきと写しとり、物語を語り始めます。
ことばの広がりを楽しみながらあじわえる、この愉快な「あいうえお歌」は、
ひらがなをおぼえはじめた子どもたちにぴったりです。
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