登場するのは、素敵なひげに、オシャレなスーツ、帽子もかぶって、なんだか立派なおじさんです。ところが…
このおじさん、とことんツイてない。 遠くの町に住んでいるお友だちに書いた手紙をポストに入れるために、部屋を出ます。すると、階段からだだだんっ。外にでれば上からおふとんがどさっ。よそ見していれば、なぜか犬の綱を足につながれ、お気に入りの帽子は自動車にひかれてぺっしゃんこ…おじさんは、もうすっかりへろへろ、ヨレヨレです。でも、まだまだおじさんの一日は終わらない!?
「こんなことってある?」
でも。でも…なんだか可笑しくなってきちゃうのです。あまりにも不運に不運をかさねていくおじさん。その見事なドタバタとヘロヘロは、まるで喜劇。子どもたちの笑いを誘うのです。
それでね。最後の最後にまたおじさんの不運はやってくるんだけど…最高に素敵な瞬間が待っているんですよ!
読んだあとは、まるで映画を一本見終わったあとみたいな気持ち。 ありがとう、へろへろおじさん。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
とことん運が悪いおじさんの、へろへろな一日
このおじさん、今日はとことんツイてない。友だちに手紙を出そうと思っただけなのに、家を出ようとしたら階段を転げ落ち、道を歩けば空からマットが降ってくる。さらには道の向こうからとんでもないものが……! もはや体はよろよろ、手紙はしわくちゃ。おじさんは身も心もすっかりへろへろです。とっても気の毒なのだけど、そのあまりにも不運な姿が笑いを誘います。上質なドタバタ喜劇を見ているかのような一冊です。
この本好きです。
いろいろあったけど、ちゃんとお手紙をポストにいれたし
まあ、よかったでしょ。
おじさんは最後にこらえきれなくて、公園のベンチで泣いたけど
あたたかい手を差し伸べてくれた人がいました。
おじさんはひとつのアイスクリームで、気力を取り戻して
幸せな気持ちがいっぱいになってお礼を言ったのでしょう。
これでまた元気になれますね。
おじさん、ご苦労様でした! (capellaさん 60代・じいじ・ばあば )
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