ふしぎな生きもの「ぴょこり」の大変身
キャベツの葉っぱの裏がわに、ふしぎな形をしたものがくっついています。アリがちょんちょんとつつくと「ぴょこり」、カメムシがとんとんとたたいても「ぴょこり」と動きます。どうやら生きているようです。雨が降りはじめると虫たちはあわてて逃げていきますが、ぴょこりは葉っぱにはりついたまま、ぴくりともしません。雨がやみ、朝がくると、ぴょこりの背中がぴりっと裂けて何かが出てきました。それは、1匹のチョウでした。
幼児絵本ふしぎなたねシリーズ。
題名の「ぴょこり」、気になりますね。
表紙絵を見て、いもむし?と思いましたが、どうやら、サナギのようです。
たくさんの生き物たちのいるキャベツ畑での、異形。
葉っぱの裏に張り付いている、との表現がぴったりです。
少しは動くようで、「ぴょこり」という表現に納得です。
サナギならば、羽化はやはり神秘的です。
カエルに見つかる寸前で飛び立つ、そのドラマティックな展開にため息です。
写実的な絵の甲斐信枝さんだからこその、臨場感だと思います。
幼稚園児くらいから、やはり、羽化の瞬間、見届けてほしいです。 (レイラさん 50代・ママ )
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