読み聞かせにピッタリ!
赤羽末吉の伸びやかな絵が魅力の最強絵本。
『思い出のマーニー』の訳者として有名な松野正子の文に、『スーホの白い馬』や『おへそがえるごん』など多くの名作を残した赤羽末吉が絵を描いた贅沢な絵本が、この『なきたろう』。
赤羽末吉の全盛期に描かれた、その勢いのある絵は、今江祥智氏も絶賛していたと言います。
この絵本の主人公「なきたろう」は異常な泣き虫で、流す涙で稲まで枯らしてしまい、村の人々も両親もほとほと困り果ててしまいます。
「なきたろう」も泣かないようになりたいと思ってはいるのですが、そう思うだけでまた泣けてきてしまう始末。
ところが、ある日不思議な出会いから、「なきたろう」は生まれて初めて泣くことをガマンできました。
出会いによって自分以外の他者をはじめて気づかうことができた「なきたろう」。
「なきたろう」の心の成長を、民話調の語り口で綴った創作絵本。
泣き虫クン、泣き虫ちゃんに読んで聞かせてあげたい素敵な絵本です。
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