この度はこの絵本を手にしていただき感謝申しあげます。
私はこの絵本を書いた被爆二世です。
実母が今から74年前に実際に被害に遭った広島原爆を綴った文書を元に書きました。
2011年、東北地方太平洋沖地震により福島原発事故が起きました。
当時私は栃木県在住で、福島原発放射能漏れによる風評被害を受け、
被爆のキャリアを抱えた体にさらにダブル被爆となりました。
現在、50歳を目の前に予期もしなかったアルドステロン症、高血圧、バセドウ病、
糖尿病その他諸々の症状が発覚し、高額な治療を受けながらの生活です。
こんな状況の私ですが、原子力の恐ろしさを少しでもたくさんの人に
知ってもらいたい、その一心で、私にできることはないか? と考え、
現実に起きた「広島市への原子爆弾投下」という悲しい無残な出来事を
語り継ぐ決意をしました。
絵本という媒体を通じ、 未来の子どもたちへの平和への思いを
微力ながら伝え続けていきます。
また、全国各地へ絵本を持って、
被爆二世の一人として語りに行きたいと思っております。
お問い合わせがありましたら、本書の末尾に連絡先を掲載しておりますので
どうぞよろしくお願いいたします。
そして、この絵本を通じて子育ての環境にお役に立てれば幸いです。
吹田市被爆二世「吹閃会」 語り部 代表 西 純子(「はじめに」より)
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