ちいさなパンダが、「ぱんぱかぱ〜ん!」とラッパをふきました。
みどりの野原の、パンのかたちの建物からけむりがでています。
パン屋さんで、パンが焼けた合図ですって。
わくわく。どんなパンでしょう?
かにぱん。かめぱん。ちょこれーとぱん。
かわいい形に、おおっ、と笑顔になっちゃいます。
味もいろいろ、あんぱん、めろんぱん、クリームぱん!
おかあさんパンダが出てきて、「ぱんぱかぱ〜ん!」
おとうさんパンダがおおきな音で「ぱんぱかぱ〜ん!」
ラッパが鳴るたび、次々おいしそうなパンが焼きあがります。
たまごサンドに、焼きそばぱんに、うずまきぱん。
かばさんや、ぞうさんが、両手で抱えるほどのおおきなパンまで!
たーくさん、動物のお客さんたちがやってきて。
さいごは、「さんびきそろって ぱんぱかぱ〜ん!」
きれいな色、くっきりと変化をつけて描かれた絵、安心の角丸ボードブックは、赤ちゃんと楽しむのにぴったり。
「どのパンがいい?」「おいしそうだね」とお話しながら、自由にめくらせてあげてくださいね。
声に出して読むと、音のひびきがとっても楽しい!
パンダたちのとぼけた表情、うれしそうなお客さんの顔もすてき。
作者、高木さんごさんのあたたかさが伝わってきます。
パンがだいすきな子どもたちにおすすめの絵本です。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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