まちの小さなケーキ屋さんの壁にかかっている絵は、店の主人のお気に入り。
その名も「タベールだんしゃく」。
この絵には秘密があって、閉店後の真夜中になると、絵からだんしゃくが抜け出してくるのです!
お店のものをこっそりつまみ食いするのが大好きなタベールだんしゃく。
でも……今夜はケーキは売り切れ。ショーケースの中はからっぽです。
「あ〜、ケーキがたべたい!」とだんしゃくがいうと、店のオウムのシャベールも「あ〜、ケーキがたべたい!」とまねをします。
どうしてもケーキが食べたいだんしゃくは、自分で作ることにしました。
さぁ、どんなケーキができるかな?
さかもといくこさんによる、「タベールだんしゃく」シリーズ2作目。
カールした口ひげに上等そうな服と、額縁つきの絵にぴったりの姿のだんしゃくですが、今回も(!?)最後のほうで目もあてられない格好になってしまいます。
前作では絵の中へ戻るのに一苦労しただんしゃく。今作ではうまく戻れるのでしょうか。
ケーキ作りの場面、オウムのシャベールの活躍にも注目ですよ。
う〜ん、それにしても手作りケーキっておいしそう。
タベールだんしゃくが作ったみたいなケーキ、食べたくなっちゃいます。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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