とこちゃんは小さな黄色いかばんです。
何が入っているのかな?
赤いくつをはき、トコトコひとりでおさんぽに出かけたとこちゃんは、野原でうさぎくんに会います。
「ぼくもつれてって」と言われたとこちゃんは、「もっちろん」。
中からかさを出して、かわりにうさぎくんを入れてあげます。
次に会ったはりねずみくんに「ぼくもつれてって」と言われて「もっちろん」。
こんどは大きなまくらを出して、はりねずみくんを入れてあげます。
さらに、もこもこひつじさんに、ぶちぶたくん。
中からタオルやパンツを出して入れてあげますが……。
もう、とこちゃんはぎゅうぎゅうづめです!
とうとう「どっす〜〜ん」とひっくりかえった、とこちゃんから出てきたのは……!?
子どもはかばんから「出したり」「入れたり」するのが大好き。
しかも、動物のおともだちといっしょなら、なおさらわくわくしちゃいます。
本書は、めくりページの一部が、草や樹木の形になっている絵本。
最後はちょっとしたしかけページもありますよ。
さあ、おさんぽにいくなら、かばんには何を入れてもっていきますか?
大好きなものいろいろ詰めたいけれど、やっぱり「おべんとう」は外せませんね!
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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