こぶたのブブが道を歩いていると、むこうから大きな花束を抱えたりすのリリさんがやってきました。
お花屋さんのリリさんは、地図にある「のっぽのき」のてっぺんまで花を届けるところでした。
見せてもらった地図のお手紙には
「のっぽのきのてっぺんまで ありったけのおはなをとどけてください。おれいにすばらしいところへごしょうたいします。ぷくぷくより」
と書いてあります。
重そうな花束をもってあげたブブは、リリさんについていってあげることにします。
さあ、遠い「のっぽのき」めざして、しゅっぱーつ!
ずぶずぶぬまでワニに「くっちゃうぞー!」と言われ、うすぐらもりでは子ザルたちに「(出口を)おしえないよー」と意地悪を言われますが、機転がきくリリさんは、うまいことを考えて、その場を乗り切ります。
ブブもがんばって、いいチームワークでついにのっぽのきのてっぺんに花束を届けた2人。
そこで待っていたのは……!?
知恵と勇気でピンチを乗り越える、ハラハラドキドキのお話。
リリさんとブブの頭がいいことに感心しちゃいます。
それにしてもお花を注文した「ぷくぷく」ってだれだったのでしょう?
最後に待っていたのは、最高のピクニックでした!
ぷくぷくさんの、ふかふかおにぎり、ふかふかサンドイッチ、ふかふかケーキのおいしそうなこと!
みんなふかふかぱくぱく。
行ったことのないところへ、地図をたよりに行ってみる冒険も悪くないですね。
白土あつこさんの絵はのびやかで親しみやすく、とっても魅力的です。
読み聞かせにぴったり。親子でわくわく、道のりを想像しながら楽しみたい絵本です。
同じくおいしそうなお弁当が登場する『はらぺこブブのおべんとう』もあわせてどうぞ。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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