1歳くらいの男の子の親御さんが集まると、必ずこの話題になります。
「電車派? それとも車派? うちは……」
電車は根強い人気ですが、車派も一大勢力です。
そんな「車派」の子どもたちに特に人気なのが、なんといってもショベルカーやダンプカーなどの工事車両をはじめとした「はたらく車」。
本書は、そんな「はたらく車」が大活躍する絵本です。
誰もいない、何もないところに、ビルがぽつんと建っていました。
「あーあ、おともだちが ほしいな」
ビルくんは、さびしそう。
そんなビルくんのもとに、3台の働く車がやってきました!
「ぼくたちが きみに いいものを つくってあげるよ」
ショベルカーが地面を掘り……
ダンプカーが何かを運んできて……
クレーン車が持ち上げる!
すると、あっという間に木や花でいっぱいのきれいな庭ができました。
さらに、ダンプカーが
「うふふ、もっと たのしいもの いっぱい もってきたよー」
これにビルくんは大喜び!
何を持ってきてくれたのかな?
シンプルな言葉とわかりやすいストーリーが可愛い絵で展開され、1〜2歳くらいの「車ブーム世代」のお子さんが存分に楽しめる絵本です。
さびしい思いをしているビルくんのために一生懸命働く車たちが、とてもかっこいい!
誰かのために頑張る姿は、こんなにかっこよくて輝いている、この絵本を読みながらそんなことを学んでくれたら、と思います。
(洪愛舜 編集者・ライター)
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