「ようかいえん」シリーズの最新刊、今度はみんなで山へ遠足です。
だいだら山のてっぺんで、自由時間。
さて、ようかいたちは遠足でどんな遊びをするのでしょう…それは見たい、見たい。
にゃーこちゃんの案は「きしゃしゅっぽごっこ」。
となると、ここで出番はばけたくん。
はりきって、ばけばけはっぱを頭に乗せて呪文をとなえると…汽車に大変身!!
さすがばけだぬき。これは楽しそうです。
「ぽっぽー!」
ところが向こうからやってきたのは、きらきらの汽車。
似ているようで、ちょっと違う。どうやら、彼もばけだぬき。
「おやまで一番化けるのうまいのはぼくだ」「いやぼくだって、ようかいえんで一番うまい」
ということで、二人のばけくらべ大会がはじまった…!?
おいしいもの、こわいもの、いくらばけても勝負がつかない。
とうとう「おおきさ」比べでいざ勝負!!
ほのぼの楽しい「ようかいえん」シリーズは、読んでいる子どもたちと等身大。とっても子どもらしい遊びややり取りが展開されます。ケンカもするし、すぐに友だちにもなっちゃう。だけど、やっぱりちょっと違うのは彼らがみんな「ようかい」だってこと。だからこそ、何をやっていても、どんなお話でも飽きることはありません。だって、お弁当までの自由時間が「ばけくらべ」になっちゃうなんて…そんな遠足、うらやましくて入園してみたくなっちゃいますよね。(え、そんなことない?)
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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