とよたかずひこさんの人気作「ぽかぽかおふろ」シリーズ11冊目。
でも今回は、「ぽかぽか」じゃなくて、冷たいおふろ……!?
表紙のシロクマ親子は、たしかに冷えたおふろがお好みかもしれません。
さあ、ページをめくってみましょう。
「ばちゃ ばちゃ ばちゃ ばちゃ」
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「ばちゃ ばちゃ ばちゃ ばちゃ
ばちゃ ばちゃ ばちゃ ばちゃ」。
子グマが泳ぐ練習をしているみたいです。
そこへよちよちやってきたペンギンさんは、「とぽーん」と飛びこんで「すーい すい すい」。
今度は……「へっ へっ へっ」とカッパ。
水着を着た子どもたちも!
野原の冷たいおふろに次々やってくるのは、泳ぎたい子ばかり。
浮き輪をしていた子グマは、みんなの泳ぎを見つめるうちに、泳げるようになったみたいです。
最後は浮き輪なしで泳ぎ、うれしそうな笑顔で帰っていきます。
みんながいなくなった後は、ぐらぐらぐら……とおふろが揺れて。
「どっこいしょ」と地面から姿をあらわした、おなじみの、おふろやさん。
夏のおふろは、プールに早変わりだったのですね。
ひぐらしが鳴く、夏の夕暮れの余韻と、「ほっ」とするさわやかさ。
夏にぴったりの心地いい絵本です。
プールがこわい小さなお子さんや、泳ぐことが苦手なお子さんにもおすすめです!
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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