寂しいとき、悲しいとき、怒っているとき、退屈なとき、嬉しいとき、楽しいとき、幸せなとき、
自分の気持ちを静めたいとき、誰かに自分の気持ちを伝えたいとき、
言葉はいらないのかもしれません。
だって、「だっこ(Hug)」にかなう特効薬なんてないんですから!
「なんでもいいから だっこして。」
(For any reason, give me a hug.)
「いそがしいのも、しってるし たいへんなのも、わかってるけど。」
(I know you are busy, and you have lots to do)
「いまはただ、おもいっきり だっこして。」
(All I want right now is a great big hug.)
「もうだいじょうぶ!ってわかるまで このままずーっと だっこして。」
(Until you know I am fine, keep hugging me.)
絵本の中では、女の子や赤ちゃん、そして動物たちがだっこします。
大人が言うとちょっと気恥ずかしく思える言葉もきただてつやさんが描けば、スタイリッシュでユーモアがあって思わず笑みがこぼれます。それでいて絵本のメッセージはストレート。不思議なことに受け止める側ももう言葉なんて面倒だ!「なんでもいいから だっこしちゃおう!」そして「なんでもいいからだっこして!」と、素直な気持ちにしてくれます。「言葉」より「だっこ」がどれだけ即効性があって、どれだけ温かくて、素晴らしいものか教えてくれるのです。読み終わったら、早速試してみたくなります。子どもからではなく、パパママから言ってもいいかもしれません(笑)。もちろん恋人どうし、子どもどうし、お友だちどうし、おばあちゃんとお孫さんと、どんな組み合わせでも有効なはず。
しかもこの絵本、バイリンガル絵本なのです。
日本語で言うのが恥ずかしかったら、英語でためしてみましょうよ。
きっと言われた人も(Sure! Why not!)ってすんなりと「だっこ」してくれるかも。
(So, for any reason, just give me a hug,please! Please!!)
(富田直美 絵本ナビ編集部)
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あの!ポンキッキーズ「Pちゃん」でおなじみのきただてつやさんの絵本です!!
だっこされるのって、いい気持ち。
「あとで」なんて言わないで。
いますぐ、きてギュッとして。
いそがしくても、さみしくても、たのしくても、なんでもいいから、だっこして。
だっこされる、だっこする。
どちらも、とても幸せ。
そんな気持ちが、まっすぐ伝わってくる絵本。
この絵本を読んだあと、思わずだっこしたくなる、だっこされたくなる。
こんなあたたかい絵本、そうそうない。
粋なプレゼントにも、ぜひどうぞ。
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