1000年以上昔、大津波伝説というものがあった。大津波に遭ってた大昔の人々は、伝説として語り継いだ。しかし、いつの頃からか伝説は忘れ去られ…。津波から命を守るため三陸地方に残る言い伝え。
テレビで、あの大津波に対して、沈着冷静に対応して全員が助かったというドキュメントを観ました。
そのときに耳に残ったのが「てんでんこ」という言葉。
そしてこの絵本を手にしました。
火土明錬(ひつじあかね)という筆名の著者が、巻末で自分の本名の由来を語るところから、生い立ちから、津波に関する思いの強さを感じました。
話に添えられた絵は、何か「生きる」とか「救い」とか、「命」とかがイメージされる抽象画とのどかな町風景と、恐竜のような津波の巨大な波。
なんだか、筆者の思いが大波のように迫ってくる本でした。 (ヒラP21さん 50代・パパ )
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