にげて、なにももたずに。もっともっと高いところに。20団体で行われた「紙芝居」が感動の渦。宮城県三陸町で被災した著者が、ふるさとの豊かさと悲しみを忘れないで生きていくために描いたつなみの絵本。
作者はどんな人だろうと、調べてしまいました。
ご実家の八幡神社の神職……、神主さんのか、巫女さんなのかまでは書かれていませんでしたが、ご自身のHPにはそう書いてありました。
五行歌もやっていらっしゃって、この絵本の出版社である《市井社》は五行歌の専門の出版社さんのようです。
この作品は文・絵ともご自身で書いていらして、当時体験した出来事や想いをすごく素直に描いていらっしゃるなぁと、思いました。
最初は気づきませんでしたが、
この作品は上段に普通の文章で、
下段には五行詩で、当時の思いを書かれてるんだと、作者のプロフィールを読んでから気づきました。
改めて読んでみると、その時心に感じたことや情景などが短い5行の中にしっかり描かれていて、
本文を書かなくても、1ページ1ページの絵にこの五行詩を載せるだけでも伝わるかもと、思ってしました。
一人読みで『津波』関係の絵本として読むのはいい本だと思いますが、読み聞かせ等に使うのは、ちょっと難しそうです。 (てんぐざるさん 40代・ママ 女の子18歳、女の子13歳)
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