「マリ・キュリー」は科学者故桶谷重雄さんの著作「キュリー夫人」(1954年講談社刊)を復刊したものです。
それまでのキュリー夫人伝の多くは、娘 エーヴが書いた「キュリー夫人伝」のあらすじをまとめたもので、
桶谷さんには不満足な内容でした。東京工業大学で金属工学の教授だった桶谷さんは、随筆家 としても著名でしたが
日本の子どもたちのために、科学者の目でマリ・キュリーの伝記を書こうと考え長年月をかけこの伝記を完成させました。
「キュリー夫人」のほんとうの名前は「マリ・キュリー」です。もとの名前は
「マリ・スクロドフスカ」。ピエール・キュリーと結婚して「マリ・キュリー」になりました。
ここではマリが娘だった頃から死ぬまでの出来事を書いています。
ピエール・キュリー氏の奥さんだった女性の一生を書いたものではありません。
桶谷さんの筆はマリ・キュリーという一人の女性の生き方、一人の人間の生き方だけでなく
一科学者としての立派な功績をとても判りやすく書いた、感動の伝記を生み出しました。
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