宇宙のかなたの小さな星、凸凹星には、凸凸人と凹凹人が住んでいました。
両者はよく似ていましたが、手の形だけが違っていました。そのために、暮らし方が何から何まで
異なるので、お互いに悪口を言い合い、別々の国に暮らしていたのです。ところがある日、事件が
起こりました。二つの国の間にある高い塔から、凸凸人の坊やが足を滑らせたのです。そこに手を
伸ばしたのは凹凹人。すると、手と手がぱちりとはまりました。けれど、こんどは坊やを助けた
凹凹人が足を滑らせて…。ユーモラスなお話の中に、補い合うことや他者を認めることの大切さが
伝わってきます。
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