♪ぼくは おいしい おべんとう
なかみが たっぷり つまってる
だれに たべて もらおかな?
こんな歌声が聞こえてきたら・・・? しかもいいにおいといっしょに。
もちろん飛び出していっちゃいますよね!
青いふたのかわいいおべんとくんが散歩していると、つぎつぎ森の動物たちがあらわれるしかけ絵本です。
まずはうさぎさん。「くんくん とってもいいにおい!」
ぴょこんと顔をだしたうさぎさんは、おべんとくんに「おべんと どうぞ すきなの どうぞ。」
ぱかりとふたをはずしてもらって大喜び。たまごやきをぱっくん。
おむすび、ウィンナー、たまごやき、ブロッコリー。どれもおいしそうだから、選ぶのに迷っちゃう。
しまりす兄弟、小鳥さんたちが選んでおべんとくんの中身はへっていきます。
そのとき森の奥からどすんどすんと足音が響いてきて・・・?
作者があとがきでこんなふうに書いています。
「見慣れたおかずでも、お弁当箱に詰めると、特別のごちそうに見えるのはどうしてでしょう?」
そうそう、お弁当って魔法みたいですよね。
森の動物たちのように、一つのお弁当をわけあって、いっしょに食べたら魔法はさらにパワーアップ!
みんな大好きなお弁当。お子さんといっしょに「どれにする?」なんて選びながら、しかけ絵本を楽しんでくださいね。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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