〈ころわんは、すてきなことやうれしいことにどっきどき〉
ころころ子犬のころわんは、お友達のちょろわん、ちろわん
と散歩に出かけました。3匹は、門番をしているおじいさん
犬や、買い物のお手伝いをしているおじさん犬、風に飛ばさ
れた女の子の帽子をジャンプして取ってあげたお兄さん犬に
出会って、なんだか胸がどきどき。「かっこよかったね。」
そこへ、ボールがころころ転がってきました。ころわんが胸
でボールを止めると、小さな男の子がやってきて「ありがと
う、わんちゃん!」。「ころわん、やったね。」「かっこい
い。」ちょろわん、ちろわんにほめられて、ころわんはうれ
しくってどっきどき。
●子どもと等身大のころわん
いろいろなことができるお兄さんやお姉さんに「かっこいい」
と憧れる気持ちは、幼児そのもの。そして、少しその憧れに
近づいたときに、誰かにほめられたら、どんなにうれしいこ
とか。「ころわん」シリーズの一話一話には、幼児を見つめ、
その健やかな成長を願う作者の思いが込められています。
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