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アメリカ・ノースカロライナ州に住む少女ジョージナは、父親が家を出て行ってから母と弟と3人、車での生活に。 そんな状況を打開しようと、彼女はある計画を思いつく。 それはあまりに無謀で、危険や犯罪と隣り合わせの計画だった……。
内容的に小学校の中学年くらいから中学生くらいにいかがでしょうか?
決して悪くない文章だし、子どもたちの個性も、物語自体もすごくわかりやすく描かれているお話ですが、
アメリカの低所得者の生活苦や、それに伴う周囲からのさげすみやいじめの問題が胸にこたえました。
最終的に主人公のジョージナは、自分の心から「悪魔」を追い出し、すべてを告白しますが、《犬どろぼう》を計画し、実行してしまった家庭で、ジョージナとその家族がどんどん悪い方に転がっていくのを助けてあげられるすべはないのかと、こちら側で読んでいるしかないのが苦しくて、つらかったです。
こういう現状がアメリカ社会にあるということを知って、よかったような、悪かったような…。思春期の子どもたちがこの本を読んで、社会への憤りとか感じてくれるかな〜。と、思いました。
好みもありますが、読んで損はないお話です。 (てんぐざるさん 40代・ママ 女の子15歳、女の子10歳)
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