お隣同士の、駄菓子屋のダガさんと歯科医のシカシさん。
うきうき わくわく、二人で旅に出かけます。
旅に出た先はというと・・・、
新幹線と、馬に乗った侍が競走していたり、
水戸黄門様ご一行の前をキリンが堂々と歩いていたり。
アフリカに江戸のお茶屋、空にはUFO、公園に怪獣…
今と昔、国も場所も混ざり合って、いったいぜんたい、そこはどこ?!
そもそも、見るからに共通点のなさそうな この二人。
どんな旅になることやらと見ていたら、
旅先でお互いの言うことに難癖をつけてばかり。
「なんと みごとな おやまじゃないか」「しかし、しゃみせんはひけんよ」
「それにくらべたら いいえだぶりの まつだ」「だが、はなが さいていない。」
と、こんな調子。
とうとう、
「ふたりたびは やめだ!」「みちづれは こちらから ごめんだ」
・・・あーあ、やっぱり。こうなる予感がしたんだよなぁ。
だが、しかし!
そこで二人の前に現れた光景とは?!
「だが、これは わらえる。アハハハハ」
「しかし、これは わらえる。ウッハッハ」
いったい何が起きたんでしょう。
それは読んでのお楽しみ。
ページをめくる度に、ナンセンス爆発の世界が待っていますよ。
めでたいやら恐ろしいやらあきれるやらの、ぶっ飛んだ景色が続きます。
だが しかし、このカラッと突き抜ける解放感!たまりません・・・。
ダガさんとシカシさんの 現代版弥次喜多道中記。
おかしなおかしな旅の顛末を、最後までのんびり楽しんでください。
ページの隅々まで遊びがいっぱいの西村繁男さんの絵。
変なところ探しだけでも飽きないですよ。
(絵本ナビ編集部)
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