子どもを勉強ぎらいにしているのは、頭でっかちの学校教育だ! 実体験を通して世界に開かれたからだをつくり、子どもからチャレンジする 意欲を引き出す、驚きと感動の総合学習。「賢治の学校」の方法と実践。
■目次より
1 子どもの中の深い絶望 イチョウのフォルムを動いてみる/切れる子どもたち/虐待の影響 チャレンジする意欲を育てる/いいたいことをいってみる/子ども に限りない関心をもつ/なぜ学校に来るのか
2 「学び」のはじまり 学びのプロセス/総合学習の可能性/植物の不思議にふれる/すべ てが総合学習文字を教える/子どものからだ/子どもの命の核に働 きかける
3 学ぶからだを育てる けんかで忙しい子どもたち/けやきの授業/あらゆるものが授業に なる―トキの授業/ことば遊びから、植物の世界へ/子どもの緊張 を取り除く/歩きながら考える―子どもの姿勢と体癖/ファンタジ ーの力/命への視点
4 授業を通して世界にふれる 小麦の歴史/川と人間/生きる技術をからだで学ぶ―生活や文化の 授業/数が生まれるとき/日本人のアイデンティティ/命の道
5 「学ぶ」ということ 小さな子どもに判断させない/学習は楽しい/苦しみから学ぶこと /学べない背景/体験をともなわない「勉強」/高さを教える―平 行四辺形の面積
6 人からしか学べないこと 増田先生から教わったこと/想像力をかきたてる―カエルになる授 業/土から離れた子どものからだ/親と子の関係を見る/子どもの メッセージを読み取る/なぜ生まれてきたのか/生きる道をからだ で示す
7 子どもにとってのリアル 池田小学校で起きたこと/まっすぐな心で子どもを見る/親を殺し たい/問題のありか/なんで私だけが/子どもが大人になるとき
8 子どもを信頼する 人間の中の光と闇/赤ちゃんことばで話してみる/子どもに本当に 必要なこと/人間を大事にする/虐待を引き受けて生きる/正しく 強く生きるために
■著者紹介
鳥山敏子(とりやまとしこ) 1941年香川生まれ。30年にわたって公立学校で教鞭をとり、子どもの からだと心に生き生きと働きかける革新的な授業を展開。1994年「賢 治の学校」を創立。現在、NPO法人として認証を受けた東京賢治の学 校 自由ヴァルドルフシューレの代表。
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