「ニャンともクマったもんだ」が口グセなのは、クマの頭の上に乗ったネコのカ“ネコ”さんと、ネコを頭に乗せたクマの“クマ”ダくんのコンビ。そんなふたりが、「ニャンともクマった」個性的な仲間たちを紹介してくれます。
誰かがおにぎりを食べているのを見ると、「パンダろう?パンダろう?」としつこく勧めてくる、
“パンダ”いすきなパンダ。
ちょっとの物音で“ブッタ”まげちゃう、気の弱いブタ。
さっ“キツネ”って、またつねるキツネ。
料理が“カラス”ぎるカラス!
次は…。
そう、もうお気づきかもしれませんが、この絵本はほぼ“だじゃれ”で出来ているのです。
笑っちゃって大丈夫です。
でも、それぞれみんなの性格やチャームポイントまで表していて、とっても愛嬌と愛情のあるだじゃればかりだと思いませんか?似た子が自分の周りにもいるような気もします。
まあ、うまく出来ないと「もう こり“ゴリラ!”」って叫ぶゴリラや、ひとのかさぶたを見つけると「“トラ”ないと気が済まない」トラなんて、やっぱりニャンともクマっちゃいますけどね。
最後には、カネコさんとクマダくんの「ニャンともクマった」関係の自己紹介もしてくれますよ。
クマったことを次々に挙げながら、最後には「ニャンともクマったもんだ!」
そう叫びながらも、すごく嬉しそうな顔をしているふたりが可愛いくて、大好きになってしまいます。
大らかでユーモラスで、一段と親しみやすくなった新井洋行さんの最新作。
ニャンともクマった…いやオススメです!!
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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