「うた うたう」
これって、なんだかわかりますか?
上から読むと「うた うたう」。
下から読んでも「うた うたう」。
あ、一緒!
これが、「さかさことば」。「ことばのひろば」シリーズに、東君平さんが作った「さかさことば」と絵が楽しめる絵本2冊の登場です。
『うた うたう』は、春・夏・秋・冬の季節にちなんださかさことばが次々に登場します。「くちなし と しなちく」「かいすいよくよいすいか」「この き に きのこ」など、シンプルだけど、なんだかクスっと笑っちゃうような言葉に、カラフルで愛らしい絵が合わさって。見ているだけでもユーモラスな遊び心がたっぷり味わえるつくりになっています。小さな子は響きをそのまま楽しんで、少し大きくなったら言葉遊びを堪能して。さらに自分でも「さかさことば」を作れるようになったら上級者!
君平さんの絵と言葉があまりにも可愛いので、作ってみようと挑戦してみると、意外にこれが難しい。意味が通じるような、通じないような…。こんな風に、パッとイメージが浮かびあがる、明快で軽快な「さかさことば」が生まれるのは、やっぱり君平さんのセンスなのでしょうね。
もう一冊の『こねことこねこ』は、動物がテーマ。こちらも一緒に揃えたくなる愛らしさですよ。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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