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『ぴっぽのたび』の刀根里衣(とねさとえ)が描く、深く透き通った青色の世界 『きみへのおくりもの』 レビュー大募集!

それではいよいよ受賞レビューの発表です!

『きみへのおくりもの』イラスト付き 直筆サイン本  3名様

イタリアに在住している刀根さんの、
とても貴重なサイン本です。

新刊の『きみへのおくりもの』にサインを
入れて。

『きみへのおくりもの』のみんなの声

はっしゅぱぴーさん

30代 ママ 滋賀県

 

幻想的な大人感覚の絵本

絵が素敵です。 一昔前のファンシーグッズのような雰囲気もありますが…。 内容はちょっと大人っぽいです。 もうすこし掘り下げてもよかったのでは?と 思わずにはいられない感じでした。 大人のメッ・・・続きを読む

ぷりこさん

40代 ママ 神奈川県

 

心が落ち着きます

絵本を開くと、現実から、本の世界へ一気に引き込まれていきました。絵が素晴らしすぎて、期待してしまったので、お話が、しぼんでしまっているような気がしました….。この絵だったら、もっとお話の世界が広がる気・・・続きを読む

ちょてぃさん

40代 ママ 静岡県

 

深い深い

前作のぴっぽ...でも、その色使いに目を奪われ、すっかりその世界感に引き込まれて、魅了させましたが、今回のこの「きみへのおくりもの」も、期待通りの色使いで心奪われてしまいました。 今回は、全ページが・・・続きを読む

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『ぴっぽのたび』イラスト付き 直筆サイン本  3名様

絵本のもととなった原画が
名誉ある国際イラストレーション賞を受賞した『ぴっぽのたび』。

イタリア在住の刀根さんのサインを入れて。

『ぴっぽのたび』のみんなの声

なしなしなしさん

30代 ママ 宮城県

 

落ち着いた雰囲気

絵が、とても綺麗ですね。 子供にも読みました。 が、しっとりとした落ち着いた雰囲気を感じたので、大人の読者向けかと思っています。 季節ごとの美しい風景あり、切なさや再会の喜びありと、見ごたえのあ・・・続きを読む

みっちー77さん

30代 ママ 愛知県

 

幻想的な絵

まず絵が幻想的ですごく綺麗です。 5月・6月・7月・・・どのページもゆっくり眺めているだけで 幸せな気持ちになります。浄化されていく感じ。 特に私が気に入ったのは12月のページです。 透明感が・・・続きを読む

スケボウさん

30代 ママ 東京都

 

色の世界

この絵本は、とにかく色が美しい。 赤、青、黄色、ピンク、白・・・、いろんな色の世界が 目の前にひろがります。 そこに繰り広げられる、かわいいかえるとひつじの友情。 最後まで、次のページをめくる・・・続きを読む

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期間中、新規にご投稿いただいた方で、掲載条件を満たした方すべてに、通常の掲載ポイント20ポイントに加え、ボーナスポイント80ポイントを付与します。

期間中、新規にご投稿いただいた方で、掲載条件を満たした方すべてに、通常の掲載ポイント20ポイントに加え、ボーナスポイント80ポイントを付与します。

※絵本ナビポイントは1ポイント=1円として、絵本ナビのお買い物にご利用いただけます。
※ポイントについてさらに詳しく知りたい方は「よくあるご質問」をご確認ください。
※絵本ナビポイントは応募期間終了後に加算いたします。


 この絵本の原書に出会ったのは、ボローニャのブックフェア会場内に特設されていた書店でのこと。猫好きはどういうわけだか、猫がモチーフになっているものが気になります。表紙に描かれた2匹の猫に惹かれてジャケ買い! この作品がその後、小社から出版されることになる『ぴっぽのたび』の作者・刀根里衣さんの作品だと知ったのは、帰国してからのことでした。これを運命と言わずして、なんと言うでしょうか!!

 2013年にイタリアの出版社から刊行された原書は、「バレンタインデー用にロマンチックな絵本を」という編集者の依頼に応じて創作されたもので、ページのあちらこちらにハートがあしらわれています。『ぴっぽのたび』と同様に、特別な演色技術と、特注インキを使って、深く透き通った青の世界を表現しました。これには「さすがニッポン!」と刀根さんもびっくり。
 猫が主人公ではありますが、犬派の方も、ウサギ派の方も、ハムスター派の方も、だまされたと思ってページをめくってください。大切なものに気付かされるはずです。


 絵本のもととなった原画は、2013年、ボローニャで行われる国際原画展において、繊細な筆致で描かれた幻想的な風景が高く評価され、名誉ある“国際イラストレーション賞”を受賞しました。入選者のなかから35歳以下の絵描きさんが対象となるこの賞は、いわゆる磨けばピカピカ光る原石に贈られます。すでにイタリアの出版社から絵本を何冊か刊行していた刀根里衣さんでしたが、当時、彼女の名前を知る人はほとんどおらず、表彰式で名前が呼ばれた際、出版関係者はキョトンとしたとか。しかし、この受賞を機会に刀根ワールドは世界中の人々から注目されるようになります。

 表紙を見てください。赤く染まった景色のなかに佇む小さなカエル。絵本の主人公というものは、たいてい大きく、表情もわかりやすく描かれることが多いと思いますが、この絵本では違います。しかしながら、ぴっぽはどのページでも強い存在感を出しています。そして、よく見ると少し不安そうであったり、微笑んでいたりします。たまらないのは、ラストシーンのあの優しい目。じつは、この最後のページは、原書を担当したスペイン人編集者の「絵本には結末が必要」というアドバイスによって、あとから付け加えられたそうです。胸が熱くなるエンディングを心ゆくまで味わってください。

応募ルール

募集期間 2015年3月26日(木)0:00〜2015年4月22日(水)23:59
募集内容 『きみへのおくりもの』『ぴっぽのたび』のレビュー(感想、エピソード)
応募方法 このページの「この絵本のレビューを書く」ボタンか、作品詳細ページからご応募ください。(投稿は1作品に付き、お一人様1回限りです)
発表について 2015年5月下旬を予定
入賞レビューの発表は、絵本ナビのこのページで行います。入賞レビューを投稿してくださったご本人様には、絵本ナビ事務局から直接メールでもご連絡致します。
注意事項 ※関係者のご応募はできません。
※投稿後、掲載後のレビューの再投稿も受付けますが、再投稿の場合はポイント付与の対象とはなりませんのでご注意ください。

  • 刀根 里衣

    1984年、福井県生まれ。2007年、京都精華大学デザイン学部ビジュアルコミュニケーション学科卒業。 2010年、ボローニャ児童書ブックフェアでイタリア人編集者の目にとまり、Kite EDIZIONIより絵本を刊行。それを機にイタリアに渡り、現在ミラノを拠点に制作に取り組んでいる。2012年から2年連続でボローニャ国際絵本原画展で入選をはたす。2013年、日本人としては初めて国際イラストレーション賞を受賞し、翌年“El viaje de PIPO”(『ぴっぽのたび』)をスペインのEdiciones SMより出版。ヨーロッパだけでなく、アジアでも注目を浴びている絵本作家である。

◆あらすじ
主人公は2匹のネコ。湖に浮かぶ“キラキラ光るたからもの”を、大好きなシロにプレゼントしようと、クロは悪戦苦闘します。しまいにクロはシロを水辺に残して、深くて暗い水のなかに飛び込んでしまいます。そうこうしているうちに空は陰り、水面に輝いていたものは消え、戻ってきたクロはしょんぼり。しかし、その横でシロはやさしく微笑んでいます。なぜなら、“キラキラ光るもの”は、ふたりの心のなかにあることを知っていたから。そのキラキラは、空のどの星よりもきれいに輝いていました。

◆みどころ
大好きな人を喜ばせたかったクロ。どこにも行かず、そばにいてほしかったシロ。すれ違うふたりは、最後に大切なものの在りかを知ります。ハートウォーミングなメッセージを、作家が表現したかったという青色の世界とともに語りかける珠玉の一冊です。


◆あらすじ
夢を見ることを忘れてしまった孤独なカエル、ぴっぽ。眠れない夜、羊を数えながら過ごしていると、これから「夢を探す旅」に出るという小さな羊に出会います。こうしてふたりの旅は、ポピーの花が咲き誇る5月の風景から始まり、魚が悠々と泳ぐ池の中(6月)、朝焼けに露きらめく朝顔の草原(7月)と、季節をめぐりながら続きます。旅で出会う小さな生き物たちは、それぞれに大きな夢を持っていて、それをふたりに語ります。
森の季節は秋から冬に変わり、雪がしんしんと降り積もるなか、ひとりでも大丈夫と感じたぴっぽは、羊を雪のなかに残して歩き始めます。しかし、ひとりぼっちの旅はちっとも楽しくありません。そして、ぴっぽは羊を探しに3月の夢のなかに走り出します。甘く暖かい空気で満たされる春(4月)、とうとうふたりは再会を果たすのです。

◆みどころ
孤独なぴっぽに勇気を与えたのは、旅の途中で出会った小さな生き物たちが抱く、大きな夢でした。世界が評価した絵本界の新星が、四季のうつろいと主人公の心の軌跡を、鮮やか、かつ細やかな筆致で描きます。
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