>>『からすのパンやさん』グッズはこちら>>「からすのパンやさん 一家のおはなし全5巻(専用化粧箱入り)」はこちら
いずみがもりの木の上には、みんな、からすのうちがあり、 その中くらいの木に「からすのパンやさん」のお店がありました。
そして、その「からすのパンやさん」のうちに四羽のあかちゃんが生まれました。 オモチちゃん、レモンちゃん、リンゴちゃん、チョコちゃん。 お父さんとお母さんは、優しく大事に育てました。
でも、彼らのおうちはパンやさん。とにかく忙しいのです。 朝早くから起きて、パンを作り、お店の掃除をし、お客さんにパンを売り。 その合間にあかちゃん達をあやしたり、抱っこしたり。 おっぱいをあげたり、おしめをとりかえたり。 そのうちに、お店がちらかってきて、お客さんも減っていき…とうとう貧乏になってしまいました。
それでも、子どもたちは元気に育っていきます。 お店で売れなかったパンやこげたパンなどは、みんな子どもたちのおやつになります。 そのおやつパンが、まわりの子どもたちの間で評判になり、みんなが買いにくることに。 そこで、「からすのパンやさん」は一家総出で沢山のパンを作ります。 とっても素敵な、変わった形のパンばかり。 かにパン、うさぎパン、パンダパンにはじまり、バイオリンパン、テレビパン、じどうしゃパンまで、何と80種類以上! 香ばしいにおいが森いっぱいに広がり、パンやさんは…大フィーバーです!!
発売から40年以上。絵本作家かこさとしさんの代表作の一つと言えるこの絵本。 何と言っても圧巻は、見開きいっぱいに描かれたユニークなパンの数々。 子どもたちは、こうして並べたものを見るのが大好きなのです。 一つ一つを見ればどれも工夫された形になっていて、眺めていて飽きることがありません。 かこさんの絵本は、いつだって子どもたちの好奇心を刺激してくれるのです。
そして、かこさんの絵本はユニークなだけじゃありません。働く家族の姿を、ありのまま描きます。4人の子育てをしながら、自分たちのお店を切り盛りをしていくのは大変なこと。それでも一家は明るく力強く乗り切ります。読んでいるパパやママの方だって元気をもらっちゃいますよね。「からすのパンやさん」が大繁盛していく様子は、40年経った今でも決して古く感じることはありません。
さて、久々にこの絵本を開いたなら、ぜひ最後のかこさんの言葉を読んでみてくださいね。 この作品に込めた思いが述べられ、最後にこう言います。 「もう一度からすたちの表情をみて笑ってください。」
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
いずみがもりのからすのまちのパンやさんは、子どもたちの意見を参考にして、すてきな形のパンをどっさり焼きました。
お腹も心も満腹に
私が幼稚園児だった頃に買った「からすのパンやさん」。
パンが大好きだったので、今でもお気に入りの絵本です。
この話は、からすの夫婦に4匹の子供が産まれます。
4匹とも違う色をしていました。
そんな4匹のいたずらによりパンやは…。
大好きなページはあの見開きのページ。
ずらりと並んだたくさんのパンは何度見ても飽きることはありません。
「このパンいいなぁ」などと言いながらパンを数えてみたり…。
そして、この本に登場するからすは、1匹1匹の柄や顔が違うのでも嬉しい。ついついじーっと見てしまいます。
また、絵本にからすを登場させる加古さんもすごい。
からすは人間からは少し嫌われているイメージがありますが、この本を読んだ後は、からすの見方も変わったような気がします。
読んでいると、私も泉が森のからすのパンやさんに行きたくなります。私の1番のお気に入りの「きつねパン」を買いに。
チョコちゃん達が食べていた、こげたパンも食べたいな。 (クック♪さん 10代以下・その他の方 )
|