モッテルさんはお金もち。なんでも買って、なんでも持っています。モッテルさん一家は美術品や宝石、おもちゃでいっぱいのお屋敷に住んでいました。ところがある日、だれも見たことがないほどの大嵐がやってきて、何もかも吹き飛ばしてしまったのです!村の人たちが心配してやってくると…。絵本いっぱいに描かれたたくさんの物から”お金で買えない大切なもの”とは?というメッセージが伝わる、深くてあたたかい絵本です。
ものではない幸せ。
まず、カッテル・モッテルさんってネーミングが、
どこかの国にいそうで、うまいなーと思いました。
買っててもってて、まだほしくてまだ買う。
どんなにものにあふれていても、幸せを実感できない。
そんなご家族が、嵐ですべてを失いますが、
町の人たちに助けられ、ものではない幸せを手に入れます。
最近、シンプルライフとか断捨離とか、
ものをたくさん持つことが幸せにつながるわけではない
って考え方をする人が増えています。
実際私もそう思います。
他の家の子より、なんでも買ってもらえるわけではない我が家で、
息子はどう思うのかなとちょっと気にはなります。
これを読んだ息子は「ふーん」って感じで、反応はそれほどでもなかったけど、
私が気に入りました。
なんでもあるわけではないけど楽しいおうちでいたいなと、
もう少し頑張ってみようと思えました。
しかし台風15号で半壊の被害を受けた我が家。
このとき、被害にあったおうちは、古く裕福ではないおうちで、
被害が少なかったおうちは、新しくて立派なおうちであったことも事実です。
貧乏暮らしでも楽しければいいってわけでもないんだなと
微妙な気持ちになりました。 (Tamiさん 40代・ママ 男の子9歳)
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