チリチリリ、チリチリリ。おはやしの音に誘われて、自転車に乗ったチリとチリリがたどり着いたのは森の入り口。あたりはすっかり真っ暗です。
「おいでよ」
そこにあったのは、くろねこのドリンクスタンド。見たことのない材料を混ぜ合わせ、ふたりのために作ってくれたのは「おつきみドリンク」。美味しくて何杯もおかわりをしているうちにふたりの姿に変化がおきて……!?
さあ、ここからが楽しい夜の世界のはじまりです。くろねこたちに案内されて森の奥に進むと、屋台がずらり。おめんやヨーヨー、かたぬきどうぶつビスケット。ふたりが楽しんでいると、おはやし隊がどこかに向かって歩いていきます。
チリとチリリが自転車に乗って、様々な冒険や体験をする「チリとチリリ」シリーズの8作目。どのお話でも、うっとりするような景色に魅了されてしまうのですが、今度の舞台は「月夜の森」。最初から最後までずっと暗闇の世界。だけど、なんだかドキドキ不思議な気持ちになってくるのは、満月の夜だからでしょうか。いつもとちょっぴり違うふたりの冒険、その表現の違いも含めて楽しんでくださいね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
ある日の夕暮れ、チリとチリリが自転車ででかけると、森の入り口にくろねこのドリンクスタンドがありました。くろねこがつくってくれたおつきみドリンクを飲むと……。シリーズ8作目は、満月の夜に起こった不思議な物語です。
素敵!
チリとチリリのシリーズはとても素敵なので大好きなのですが、この巻だけ読み逃していました。今回は月夜の森が舞台でなんとも幻想的できれいです。そして、おつきみドリンクやかたぬきどうぶつビスケット! 心ひかれます。こんな素敵なおまつり、いってみたい。いつもながら、夢がいっぱいで、ときめきました。 (あんじゅじゅさん 50代・その他の方 )
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