かみに結んだりぼん、よく似合ってるね。女の子が持っているのは、おくりものに結ばれていたピンク色のきれいなりぼん。お人形にもお揃いで。するとあひるさんが2わやってきて……
「りぼん ちょうだい」
りぼんを結んだあひるさん、素敵ね。すると今度はねこさんたちが3びき。ねずみさんたちが4ひき。かえるさんもやってきて。あらら、リボンは たりるかな?
分けてあげるたびに短くなっていくりぼん。けれど、首にまいたり、なわとびをしたり、楽しみはどんどんふくらんでいきます。みんなもとっても嬉しそう。
自分で見つけたきれいなりぼんや包装紙。小さな子どもたちにとって、それは大事な宝物。集めたり、分けてあげたり、一緒に遊んだり。そんなさりげない幸せが愛らしく描かれます。どこか懐かしさを感じながらも、きっと今の子どもたちにも共通するこの気持ち。声に出して楽しく読んでみてくださいね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
おくりものに結ばれた、りぼん。 「りぼん ちょうだい」と女の子がりぼんをもらうと、 アヒルやネコが次々にやってきます。 あれあれ、動物たちはどんどん増えていくみたい……。 りぼんは短くなるけれど、 身につけたり、縄とびの縄にして遊んだり、楽しみはふくらみます。
幼い子に身近なりぼんを入り口に、 きれいなものを分けあってひろがる幸せが描かれます。
あたたかい気持ちに
素敵なりぼんを女の子がもらうと、「りぼんちょうだい」と、次々やってきて……。どんどんわけて、短くなっていくリボンだけれど、みんなの楽しそうな様子に、読みながらあたたかい気持ちになりました。優しくて、ほっこりする絵本です。素敵なりぼんをかけて、贈り物にしたいなあと思いました。 (あんじゅじゅさん 50代・その他の方 )
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