映画監督の羽仁 進とデザイナー&絵本作家の堀内誠一。1950年代から第一線で活躍し、流行や時代を牽引したふたりが唯一残した、奇跡のような絵本が発売されたのが、1973年のこと。50年の歳月を経て、増補改訂版として名作『ぼくにはひみつがあります』が鮮やかによみがえりました。堀内誠一さんの絵は、子どもが初めて出会った動物との交流を愉しく、生き生きと描いています。アクリル絵具で描かれた原画は50年を経ても驚くほど鮮やかで筆跡まで躍動しています。「堀内誠一さんの描く絵には、夢がある。夢のなかで、ふくらんでいくような絵だと思います」と今年94歳になった羽仁氏はいいます。「50年ぶりの復刻は、本当にうれしいです。堀内さんも、絵本の関係者もみんな、夢見るタイプの人間じゃないかな」ぼくのひみつを先生と仲間で分かち合う、心あたたまる、夢のようなストーリーの絵本です。
ムササビがいる家
50年前の本の復刊ですから、事実に基づいているのでしょう。
一時だったにしても、ムササビを飼っていたこと、そのムササビが子どもを産んだことに興奮してしまいました。
50年経った今では、これほど自然と共存できる町はなくなりつつあるように思いました。
クラスのみんなで、山にムササビの親子を返しに行ったり、キャンプをしたり、懐かしい風景に昔を思い出しました。
心を素朴にしてくれる絵本だと思います (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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