女の子がお気に入りの白いドレスを着て、家族と一緒に向かったのは、立派なレストラン。女の子は、大好きなオムライスに大喜び。ところが最初のページをめくったとたん……。
「ががががーん」
いったい何が起きたというのでしょう!? 女の子の顔は真っ青です。それを見たママは「げげげげーん!」とさけび、ママを見たパパは「ぞぞぞぞーん!」となり、赤ちゃんにもウェイターさんにもショックがうつっていき、さらには店中のお客さんにも、そしていつのまにか町中の人たちをも巻き込んで。「ぎぎぎぎーん!」「ごごごごーん!」「しゅしゅしゅしゅーん!」の大騒ぎに!!
はじまりは、誰もが共感する出来事です。そんなことが起きたら、だれだってさけんでしまいます。けれど、この絵本が普通じゃないのは、そこからは全てが「擬音」だけでおはなしが進んでいくってこと。そのおかしな響きを聞いているうちに、いつの間にかまわりが奇想天外な展開に。こんなの、女の子だって「よろろろーん…」ってなっちゃいますよね。
童心社第10回絵本テキスト大賞受賞作から生まれたこの絵本。発想の自由さが際立つ文章に、高畠那生さんの絵が組み合わさり、さらに感覚的で豊かな世界に。声に出して読んでみれば、子どもも大人もきっと大笑いしてしまうでしょうね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
女の子がお気に入りの白いドレスを着て、レストランに行くと、 白いドレスにケチャップが、ぽとっ……。
「ががががーん」
それを見たママは「げげげげーん!」 ママを見たパパは「ぞぞぞぞーん!」 女の子のショックは赤ちゃんにも、ウェイターさんにも、 パンにもビンにもコーンにも伝わって、 町中のみんなを巻き込んでの大騒ぎに!
\ 子どもたちが大笑い / 第10回絵本テキスト大賞受賞作。 連鎖していく擬音がおもしろい、ナンセンス絵本。
【 作者のことば /渡辺 朋】 「ママー、わたし、このドレスがほしい」 どれどれ…う、白い。 …ねえ、もしもこのお洋服を着てレストランに行くとするでしょ? 食べ物をお洋服にこぼすよね、そしたら「がーん」だよね、 「ががががーん」だよね、それを見た人は「げげげげーん」かもよ 「うふふ」じゃ、次の人はねえ……とまあこんな感じでこのお話はできました。 さあさ、皆さん、ご一緒に。 ががががーん!
驚愕の世界
少々長めで可愛いタイトルからは想像できない世界がありました。
白いドレスで食事は危険でしょう。
心配した通り、白いお気に入りのドレスの上に赤いケチャップが…。
それから始まる怒涛のような、オノマトペの大音響は何でしょう。
パニックになった女の子の頭の中で鳴り響いたのでしょうか。
どこまで行くんだろうと思ったら、突然舞台は南極に飛びます。
意味不明で終わるのですが、大音響は読後も残りました。
エプロンつければよかったね。
(ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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