人には聞こえない超低周波を使って会話をすることができるといわれている、ゾウとクジラ。 象牙を目的に、人の手より乱獲された結果、群れの中で最後の一頭になってしまったアフリカゾウは、はるか沖にいる友、クジラにむかって、自分たちアフリカゾウの来し方を静かに語り出した……。 愛する仲間たちをつぎつぎと見送り、いまは独りになってしまったゾウがクジラに伝えたかったこととは――? 作家・内田麟太郎氏が『エレファントム 象はなぜ遠い記憶を語るのか』(ライアル・ワトソン ・著, 福岡伸一、高橋紀子・翻訳/木楽舎)にインスパイアされて紡いだ意欲作。
大事なメッセージ
内田麟太郎さんが、『エレファントム 象はなぜ遠い記憶を語るのか』を読んで創作した作品だそう。
それだけに、表紙絵と題名から、深いメッセージを感じます。
年老いたメスの象が、友だちのクジラに語ります。
人間には聞こえない周波数で語るという事で、
その思いが切実です。
平穏に暮らしていた象たちでしたが、人間が象牙のために次々と捕獲。
なすすべもない象の思いが切ないです。
しっかりと受け止めたいです。 (レイラさん 50代・じいじ・ばあば 女の子0歳、女の子0歳)
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