詩人谷川俊太郎さん×画家元永定正さん、と言えば絵と言葉が見事に共鳴している傑作絵本『もこ もこもこ』。この奇跡のコラボレーションが生まれたのは今から33年も前のこと。そのおふたりによる作品が再び実現したのです! タイトルは『ココロのヒカリ』。心にともる小さな光をテーマに、更に鮮やかで美しくダイナミックな表現となった元永さんの絵がまず目にとびこんできます。そしてそこに呼吸のぴったり合った谷川さんの言葉。その内容とは・・・誰もが期待していることでしょうね。 前作と大きく違うのは、句読点がついているということ。もちろん今回も声に出して気持ちのよい言葉ばかりなのですが、不思議なことに“間”やイントネーションを優しく誘導してくれているような感覚になり、読んでいる人の心に一言一言がしみこんでくるのです。だからといって強く意味を主張してくるわけでもなく、その響き自体が、例えば意味を理解していない赤ちゃんの耳と目にも心地よく届いているであろうことは確信できるのです。 また一歩進化しているこの絵本、本当に魅力がわかってくるのは多くの人が何度も何度も味わったずっとこれから先なのかもしれませんね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
元永の斬新でダイナミックな絵と、谷川の洗練された言葉が見事にとけあって、新しいタイプの絵本ができました。絵と言葉の宇宙へと旅立ってください。
大人気絵本『もこ もこもこ』の作者二人がおくる待望の絵本です。新境地を切り開くこの絵本は、子どもから大人まで読者の心に深くしみわたることでしょう。
子どもの心に響きます
幼稚園年長クラスの担任をしています。
『ココロのヒカリ』を読んだ時,
ずーっと聞きいっていた男の子が,
読み終えた後に,
「なんか,ぼく,好きになった」
とつぶやきました。
みんなで丸くなっていろいろな話をしている時に,
その子が「『ココロのヒカリ』読んで欲しいな〜」とつぶやきました。
5歳の子どもたちの心にも,
『ココロのヒカリ』があって,
それが,子どもたちの心を動かして,
なんだか心がほっこりとする空間を作ってくれます。
僕のココロと君のココロがそこにある。
そんなことを気付かせてくれる本です。 (くるしまたろうさん 40代・せんせい 男の子10歳、男の子7歳、男の子5歳、男の子3歳)
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