ある冷たい風の吹く日、一人のおばあさんが町外れにある『Life』という小さなお店にやってきました。『Life』は、お店と言ってもなにかを売っている普通のお店とは違います…。
冬の間このお店にたくさんの人が訪れました。そして春になって、すてきな奇跡が起こりました。人は誰かとのかかわりの中で生きているのだ、ということを伝える感動の絵本。
きれいな表紙へですが、特別目立つ装丁ではない作品です。
ですが、どうぞ手にとって読んでいただきたい1冊です。
あまりに素敵だったので、大きくなった我が家の子どもたちに読んでみてと、薦めました。
上の子は「いいね〜」という一言だけでしたが、何回か読み直してくれていたので、気に入ったのだと思います。
下の子はわたしの目の前で読み出し、何ページも行かないうちに涙ぐみ、最後には「ちきしょー」と叫びながら泣きだしていました。
感動したようです。
特に奇抜なページがあるとか、感動的な名セリフがあるとかではありませんが、1ページ1ページ、1コマ1コマに温かい何かを感じずにはいられませんでした。
久しぶりに、友達や知人の何かのお祝いに送りたいなぁと、思った1冊です。
ちなみに、我が家の子どもたちに、「この本は何歳くらいの子にいいと思う?」と聞いてみたら、小学校の高学年くらいから中学生、高校生でも泣けるよ!」と即答した娘ですが、
「できれば読み聞かせじゃなくて、ひとりでじっくり読みたい」とも言っていました。
……わかる気がします。
色んなことをいっぱいがんばって、ちょっと気持ちが疲れたときに開いてみてほしい作品です。 (てんぐざるさん 40代・ママ 女の子20歳、女の子15歳)
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