もうなかないよ、クリズラ もうなかないよ、クリズラ
作: ゼバスティアン・ロート 訳: 平野 卿子  出版社: 冨山房 冨山房の特集ページがあります!
絵本選びに迷いのあるママへ 定期購読サービス「絵本クラブ」 がお手伝いします。 詳しくはこちら>>>
絵本ナビホーム  >  スペシャルコンテンツ  >  インタビュー  >  「しあわせいっぱい 赤ちゃん絵本」シリーズくわざわゆうこさんインタビュー

「おいしそう」な色を表現したくて選んだ画材は……。

くわざわさんは、イラストレーターとしても活躍されていますが、絵本作家になろうと思ったきっかけを教えてください。

実は、今絵本作家として活動しているのが私自身、すごく不思議なんです。元々、ライターになりたくて、名古屋の編集プロダクションに入り、ファッション雑誌や地元密着型の男性誌を作っていました。でも、3年くらいやってみて、自分には文章を書く才能がないと分かったので、デザイナーになろうと思って上京したんです。運よくデザイン事務所に入ったんですが、本のデザインをする仕事もやってみたら、とても大変で、アイデアがなかなか生まれてこなかったんです。

───デザイナーのお仕事って大変ですよね。

そうなんです。それでも仕事を続けてしばらくたったときに、デザイン事務所の中でイラストを描く機会がありました。デザイン事務所の社長から、あるコンペに参加してみないかと言われたんです。それまで絵を描く機会なんてほとんどなかったのでビックリ。でも、言われるままに絵を描いて出したら、なぜか通ってしまって……。


最初のコンペに出した、イヌの絵です。

───はじめて描いた絵でコンペに通るなんてすごいです!

残念ながら、その仕事は出版に至る前に立ち消えてしまったので、本になることはありませんでした。ただそれ以降、デザイン事務所でイラストを描く機会が増えました。

───イラストレーターの仕事は辛くなかったのですか?

それが、全然苦じゃなかったんです。絵は、文章やデザインと違って、自分が描きたいものを自由に表現することができるので、楽しくて。自然とその仕事がメインになっていき、独立することになりました。ただ、絵の基礎を勉強したわけではなかったので、今のタッチになるまで、とても苦労しました。

───そうなんですか? すごく、くわざわさんらしさが出ているタッチだと思いました。

今もそうですが、一番苦労しているのが画材です。絵を描こうと思ったとき、道具も何も準備がなかったのでとりあえず画材屋さんに行きました。そうしたら、そこにとても色がきれいでおいしそうな画材があって、「これで絵が描きたい!」と思って買ったんです。それが、パステルでした。でも、実際使って見たら、紙になかなか色が塗れないし、粉は飛ぶし、1回でかなり使ってしまうし……。それでも色を重ねたときの微妙なまざり具合が気に入って、使っていたのですが、ある日、画材屋さんで聞いてみたら、そもそもパステルをクレヨンみたいに塗りこんで使っている人なんていないと言われてしまったんです。


原画を描くときに使っている画材を見せていただきました。

───それまで、完全に独学で描いていたんですね。

はい。でも、今さら他の画材に変えて描ける自信もなかったので、今も変わらずパステルで描いています。

───パステルで描くとき、どんなことが一番苦労しますか?

間違えたときに上から修正ができないのが一番大変ですね。目を描くときはパステルの角を使って一発描き。失敗すれば今までの時間が全て水の泡になるので、とても緊張します。それと、紙の定着性も低いので、粉が紙の上の他の場所に飛んでしまうのも悩みでした。


別のお仕事で描いた作品も見せてもらいました。

───大変な画材でも、こだわって描いているから、温かみのあるタッチが出せるのですね。

あまり器用にいろいろ画材を使い分けることができないのと、最初にパステルを見たときに感じた「おいしそう」という感動を忘れないように、「おいしそうな色」を出すことを大切にしています。

───デザイン事務所で絵を描くようになるまで、本格的に絵の勉強をしたことがなかったとおっしゃっていましたが、子どもの頃も絵を描くことは少なかったんですか?

少なかったですね。子どもの頃はスポーツが好きで外に出て遊ぶことばかりをしていました。なので、実家にも小さい頃の絵がほとんどないんですよ。親もいまだに私が絵を描く仕事をしていることを信じられないみたいです。

───子どもの頃に好きな絵本や絵本を読んでもらった記憶はありますか?

外で遊ぶのも好きでしたが、絵本も同じくらい大好きで、親にもよく読んでもらいました。今でも大好きなのが『たろうの おでかけ』と『ぐるんぱのようちえん』(共に福音館書店)。私には「たつろう」という兄がいるんですが、『たろうの おでかけ』の「た」と「ろ」の間に「つ」を入れて、「たつろうの おでかけ」にして兄と2人でよく読んでいました(笑)。

───とても微笑ましいやり取りですね。『たろうの おでかけ』と『ぐるんぱの ようちえん』は、どちらも堀内誠一さんの絵本ですね。

そうなんです。堀内さんの描く絵が大好きでしたし堀内さんがロゴをデザインしたファッション雑誌「Olive」も愛読していました。色んなターニングポイントに堀内誠一さんがいるようで、一方的ですが深い縁を感じています。

出版社おすすめ



パパぺんぎんはいつもたまごといっしょ!のはずが…?
【絵本ナビショッピング】土日・祝日も発送♪

くわざわゆうこ

  • 1975年、岐阜県生まれ。編集プロダクション、デザイン会社勤務を経て2006年にイラストレーターとして独立。現在は、子どもの絵本や教材のイラストを中心に活躍中。石津ちひろとの絵本に『に〜っこり』『おいし〜い』『おやすみ〜』(共にくもん出版)がある。その他の絵本に『でちゃったときは』(フレーベル館)がある。

作品紹介

に〜っこり
に〜っこりの試し読みができます!
作:いしづ ちひろ
絵:くわざわ ゆうこ
出版社:くもん出版
おいし〜い
おいし〜いの試し読みができます!
作:いしづ ちひろ
絵:くわざわ ゆうこ
出版社:くもん出版
おやすみ〜
おやすみ〜の試し読みができます!
作:いしづ ちひろ
絵:くわざわ ゆうこ
出版社:くもん出版
ぷっぷっぷ〜
ぷっぷっぷ〜の試し読みができます!
作:いしづ ちひろ
絵:くわざわ ゆうこ
出版社:くもん出版
全ページためしよみ
年齢別絵本セット