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《スペシャルコンテンツ》インタビュー

2012.11.22

『講談社の動く図鑑MOVE』(DVD付)
編集者インタビュー

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派手なビジュアルでいこう!

───ところで・・・『MOVE』を作った森定さんは、図鑑の編集部ではないとうかがったのですが・・・

はい。私は「青い鳥文庫」の編集部です。

(※青い鳥文庫は講談社の児童向け小説シリーズです)

───ええっ。なぜ「青い鳥文庫」の方が、図鑑を作ることになったんですか?

それはですね(笑)、私が2009年の児童局の新年会の三次会で「図鑑を作りたい」と言い出したからですね(笑)。
以前から図鑑を作りたい気持ちはあったのですが、自分は「青い鳥文庫」編集部だし、会社はしばらく子ども向けの図鑑を作っていない。でも当時の上司が「やりたいことは口に出したほうがいい」という考えだったので「作りたい」と言ってみたんです。そしたら「私もやりたい」と賛同してくれた人がいて、部署を超えた児童局全体の企画として動きだしました。
最終的には「森定がやったらいいんじゃないか」ということになり、自分が作ることになりました。いまも青い鳥文庫の仕事をしながら、『MOVE』も作っています。

───なぜ図鑑を作りたいと思っていたんですか。

小学5年生のとき『ニュートン』という科学雑誌が創刊されました。それを初めて見たときの衝撃を忘れられなくて・・・あんなインパクトがある子ども向けの図鑑を作りたいと思いました。
『ニュートン』は大人向けの本格的な科学雑誌なのに、小学生の自分にもビジュアルから何を書いてあるのかが想像できてわくわくする。「絵を見ただけで内容がすっと入ってくる」のが驚きでした。かっこいいなあと思いました。

───『ニュートン』はうちでも父が購読していました!私もカンブリア紀の生き物が気に入って、自分の部屋にもっていって眺めたりしていました(笑)。

海外の『ナショナルジオグラフィック』や図鑑は、ビジュアルがどーんと誌面の中心に来るようなものがよくあるんですが、日本の図鑑にはそれまでなかった。日本の図鑑って、読んで頭に入るのに、時間がかかっちゃうんですよね。
海外のビジュアル本みたいに目から情報がとびこんでくるような子ども図鑑が作れないかな、動画とも連動できないかな、と何となく思っていたところに、海外研修でドイツの国際児童図書館に行く機会がありました。
そこでじっさいに目にした海外の図鑑は、もうすでにネットと連動したタイプのものが出はじめていて、焦る気持ちに火がつきました。日本ではまだ出版されていないけれど、海外ではすでに動画と連動した図鑑は出版されはじめている。これはもたもたしている場合じゃないぞと。

───それでDVD付という案が出てきたんですね。

DVDは最初から決まっていたわけではなく、読者モニターの声からでした。青い鳥文庫のファンクラブを活用してハガキでアンケートをとったり、モニターにインタビューしてみると・・・「インターネットは週末一時間だけと親に決められている」「DVDはディスクを入れて再生ボタンを押せばいいけど、インターネットは特定のサイトにたどり着くのがむずかしい」中には「パソコンが立ち上がるまで、いちいち待てない」という声もありました(笑)。
たしかに現時点では、低学年齢の子どもたちが一人で見られる、いちばん扱いやすい、ユーザーフレンドリーなメディアがDVDであるという結論になって、DVDを付属させることになりました。

───2000円というほぼ従来の価格なのに、NHKのスペシャル映像DVD付というので、驚く方も多いと思います。

「動画連動」をどうしようかといろいろ考えているときに、NHKと協力できないかという話が出ました。最終的にはNHKエンタープライズの方にプレゼンをして、こちらの企画に乗っていただけるようにお願いをしたわけです。
海外に先行している動画連動の図鑑に触発されて作りはじめましたが、出来上がってみると、実は『MOVE』のほうが書籍・映像ともに内容がずーっと充実したものになりました。というのも、NHKさんのすごいところは、すべてのジャンルで豊富に自前の映像を持っていることなんです。
たとえば海外で、BBC(イギリスの大手メディア)がDVD付図鑑を作る、『ナショナルジオグラフィック』が作るとなれば、同じくらいの充実度のものが作れるかもしれませんけれど、じっさいは写真や映像の権利関係が複雑でむずかしい。だから『MOVE』はすごい。世界でもなかなかできないクオリティだと思います。
DVD付で2000円という値段は、現場の人間がつけたものではありません。原価計算するとあの値段はつけられない。僕は正直なところ2400円くらいでなんとかできないかな、と思っていた。でもテレビCMなどを一切やらない代わりに価格で読者にアピールしよう、そのぶん読者に還元しよう、と会社のトップの人間たちが決断して、2000円の値段が実現したんです。つまり講談社は、これではあまり儲けていないということなんですけどね(笑)。

───すごいですねえ。DVDの内容も、普段見るまじめなドキュメンタリー番組のように眠くならないというか(笑)、動物バラエティ番組みたいにスローにしたり繰り返したり・・・ユーモラスなシーンがいっぱいありますよね。コウロコフウチョウとカイツブリの仲間の「求愛ダンス」に笑いが止まりませんでした。

コウロコフウチョウのダンスです↓

MOVE公式サイトではさらに多くのDVDサンプル映像をご覧いただけます
【MOVE 鳥】コウロコフウチョウの映像を見る
MOVE公式サイトではさらに多くのDVDサンプル映像をご覧いただけます


とにかく映像をテンポよく編集するよう心がけました。最初、NHKエンタープライズの制作スタッフも“図鑑”だからとていねいにゆっくり解説ナレーションを入れてくれる。でも「解説は本にも書いてあるから、映像はおもしろくテンポよくしましょう」と伝えて、子どもが飽きないテンポにしたつもりです。
それでも『大自然のふしぎ』はテーマが自然現象なだけにナレーションや映像展開がむずかしかったけど、頑張りました。次の『宇宙』(2012年11月発売予定)もテンポよく、珍しい映像が盛りだくさんですよ!
そうそう、『大自然のふしぎ』のアマゾン川の逆流(ポロロッカ)は、僕が小学生のときにNHKで見た記憶のある映像を探してきてもらったんですよ。

───ええっ?・・・映像をずっと覚えていたということですか?

ええ。新しい映像もありますよ、と言われて見たんですが、迫力がなくて・・・ほとんどサーファーが映ってしまっているんです。ほら、こんなふうに(103ページ)。最近はポロロッカがあるときを狙ってサーファーが集まってくるようになっちゃったんですね・・・。
だから1970年代の映像で、もっと迫力あるものがあるはずだから、探してください!とお願いして見つけてもらった。古い映像なので左右が切れて、映像サイズが小さい(昔のテレビのサイズ)けど、迫力あったでしょう。


本当だ!図鑑にはサーファーが映ってます

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