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に〜っこり(くもん出版)

赤ちゃんの笑顔はまわりのみんなを幸せにしてくれます。累計発行部数30万部突破の人気シリーズ第1巻!

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絵本ナビホーム  >  スペシャルコンテンツ  >  インタビュー  >  『講談社の動く図鑑MOVE』(DVD付)編集者インタビュー

《スペシャルコンテンツ》インタビュー

2012.11.22

『講談社の動く図鑑MOVE』(DVD付)
編集者インタビュー

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おすすめポイントを解説・・・『恐竜』『昆虫』が人気です

───それぞれのおすすめポイントを教えてください!

それでは、人気のある『恐竜』からいきましょう。恐竜を描いたら世界でいちばんうまい!と言われる、スペインの画家ラウル・マーティン氏の絵をどどーんと使っているのが最大の見どころです。彼が世界中の博物館用に描いた巨大な絵を、交渉して使わせてもらったんですよ。扉に大きく出ている絵や、迫力のある闘いの絵をぜひ見てください。
あとは「化石の写真」もおすすめポイントです。恐竜図鑑ではだいたい化石の写真は四角く囲った小さな枠のなかに入れられてしまうんです。『MOVE』は逆。化石写真がメイン(笑)。
「闘争化石」が(『恐竜』172ページ)見開きで載ってるでしょう。これはベロキラプトルとプロケラトプスが争っているままの形で発見された珍しい化石です。砂嵐で急に埋まったか、同時に溺れたか・・・。


化石が主役!

「闘争化石」

───「闘争化石」なんてあるんですね。DVD映像でも、化石の骨格から肉がついて生身の恐竜に変わっていくCGがかっこよかったです!

つづいて人気の『昆虫』。どアップ!の写真がおすすめポイントです。クワガタの表面がこんなにぶつぶつだなんて(24ページ)びっくりしますよね。アブラゼミの顔面も・・・・アップ多いですよ。
ミイデラゴミムシが100℃のガスを噴射して、うわっと人が指を引っ込める寸前の写真(41ページ)は、有名な写真なので図鑑にはよく登場します。でも指の指紋がハッキリ見えるほどの大きい写真で掲載した本はあまりないでしょう。「あれっ、これなんだろう?」と人目をひくくらい(笑)。
あとおすすめの写真は・・・ミツツボアリ(アリがお腹に蜜を溜めるのです。他のアリのために)とか、メマトイが人間の涙を吸おうとしている瞬間の写真とか。目が映っている方はメマトイの研究者です。メマトイが目元に止まった瞬間「いま撮って!」と撮ったんでしょう(笑)。『MOVE』が初めての掲載だそうです。
アメンボは実は「肉食昆虫」。水たまりはくもの巣みたいなもので、えものがかかると集団で、すーっと寄っていく。か弱そうに見えて、けっこう獰猛なんですよ。「劇的な瞬間」をとらえた写真を楽しんでください。


アリどうしの闘い!

ミイデラゴミムシのガス噴射もこんなに大きく


メマトイが涙を吸おうとしている貴重な写真です

『動物』は、何とDVDが92分もあります。盛りだくさんですごいボリュームです。
表紙はライオンどうしがキバを向く絵。キリンもシマウマもライオンも、顔面のどアップ!
カンガルーが見開きでねそべっている姿もあります。こんなふうに見開きで写真をつかっている動物図鑑はあまりないんじゃないかな。イボイノシシの鼻に噛みついているのは、ジャッカルの仲間、リカオンですね。こういう写真も大きいから「おっ」と思います。


表紙のライオンも「ガオッ!」。おとなしい顔をしていません!

セイウチの群れ・・・

───セイウチの群れの写真もすごいですねえ。見たいと思ってもテレビ映像で一瞬映るくらいで、まじまじと見るのは初めてです。ちょっと気持ち悪いかも(笑)。映像ではホッキョクグマが食べるシーンもすごかったです。

『鳥』は、写真ではなかなか撮れないシーンをたくさんのイラストに描いた箕輪義隆さんの絵も見どころです。鳥を描いたら日本一だと僕は思っていて、監修者の先生でも気づかないことに気づいてくださることもある、それほど鳥に詳しい方です。
ジュウイチの託卵(たくらん)のようすがDVDに出てきますが・・・、カッコウの仲間は自分で子育てをしないんですよね。オオルリの巣に卵を産み、オオルリに卵を抱かせ、先に孵化(ふか)したジュウイチのひなは、オオルリの卵をぜんぶ落としてしまう。そしてくちばしに似た黄色をした左右の羽根を広げてえさをねだり、3羽分のえさをもらって大きくなる。・・・ジュウイチを嫌いになりそうですよね(笑)。図鑑(116ページ。DVDで見てみよう!マークがついています)ではジュウイチのひなの様子が描かれています。

『魚』には、さかなクンの「魚魚(ギョギョ)トーク」ミニコラムも登場しますよ。『魚』のポイントは、海水魚と淡水魚を分けて分類し、紹介していることです。こうした掲載方法は意外と珍しいんですよ。
表紙のバショウカジキがジャンプしているところは、実は、マーティン氏(『恐竜』のイラストレーター)が描いてくれた絵です。迫力のある図がほしくて頼んでみたらOKしてくれたんです。これだけ精巧な絵だとぱっと見たところでは、小さな子どもたちは絵か写真か判断できないでしょう。
バショウカジキは興奮すると背中がピンク色になるんですが、それが海から飛び上がってバックに水しぶきが思いきり飛び散っているようにとお願いしたとおりに出来上がって(笑)、僕の個人的に気に入っているポイントです。


『恐竜』の大きな絵を描いている方が描いたバショウカジキ

『大自然のふしぎ』で僕のおすすめはこの写真(48、49ページ)。鹿児島県の桜島なんですよ。
噴火が起こるとガスや火山岩がぶわーっと出て、空中では摩擦で電気が起き、即席のカミナリ雲が発生したようになる。暗闇のなかで溶岩と火花が光を発する写真は「これ、どこ?」というくらいの迫力。ぜひ見てほしいページです。
実はお父さんがハマリそうな、大人にもおすすめなのが『大自然のふしぎ』。“1冊で『ナショナルジオグラフィック』”みたいなつくりになっています。世界中の写真を存分に生かしました。つまらない写真は載っていません。ウツボカズラ(食虫植物)のなかで暮らすおたまじゃくし(ちゃんと暮らしています。落ちてくる虫の養分などで生きている)や、DVD映像でアマゾンの水没林を泳ぐフタユビナマケモノなど、珍しいもの、美しい世界の変わった風景などもたくさん見られますよ。


「なぜ山は噴火するの?」森定さんお気に入りのページです

ウミガメの墓

最後に、11月発売の最新刊『宇宙』。目次が6ページもあって、火星探査車オポチュニティの写真などビジュアルをたっぷり詰め込んでいます。
イラストの描き下ろしに力が入っていることもポイントかな。「月の誕生」のページを見てみてください。何十億年も前の月には隕石がバシバシ落ちていた。64億年前、地球に巨大な星がぶつかって破片が飛び散り、それが集まって月ができた――。描き下ろしイラストを見ると、文字だけで解説されるよりずっと印象が強いはずです。子どもも「ジャイアント・インパクト」っていうのがあってさ、と言えるでしょう(笑)。


取材にうかがったときは、最新巻『宇宙』の校正中でした

これがジャイアント・インパクト!

太陽系外惑星の想像図、木星のエウロパという星の「海」の想像図、ブラックホールの合体の想像図など、さすがJAXA(宇宙航空研究開発機構)の絵を描かれている方だけあって素晴らしいです。
恒星が誕生するときなど、宇宙ではしばしばジェットが出ていると言われます。力のあるものが激しく回転してガスが巻き込まれて電気や磁力線がねじれたようになり、ピュッとジェットが出るんです。でもそういう「ジェットが出ている様子」が絵になっているのは珍しいんじゃないでしょうか。
新しいキーワードで、宇宙を膨張させている謎のパワーである「ダークマター」「ダークエネルギー」についても大きく扱い、近年の図鑑のなかではいちばんちゃんと説明していると思います。

今後の企画と、絵本ナビ読者へのメッセージ

───今後の企画を教えてください。

来年は『は虫類・両生類』『人体のふしぎ』、再来年は『植物』『生きもののふしぎ』の刊行が決まっています。「植物」って動かないと思うでしょう?早送りするとけっこう動くんですよ。
アンケートで「作ってほしい」と希望が多かった『人体のふしぎ』は内容を考えているところで、まだ試行錯誤しています。いずれにしても、ビジュアルを大事にして作るという方針は変えずに作りたいと思います。
大人は調べることがわかっているから、インターネットでもいいんです。たとえばこの種類の魚について知りたいと思えばインターネットで探せばいいわけですから。
でも子どもはまだ「自分が何を知らないのか」も知らない。「何がおもしろいか」もまだわからない。ぱらぱらめくって偶然、その場で好きなものに出会う。いつでもそのページを開いて、いつまででも見入っていられる。それが紙の図鑑の醍醐味だと思います。

───MOVE』に興味をもっている絵本ナビ読者にメッセージをいただけますか。

『MOVE』に5歳の子が9歳のお兄ちゃんと一緒に夢中になっている、というハガキもいただいています。図鑑を購入する親御さんの気持ちは、「世界に興味をもってほしい」「科学に興味をもってほしい」ではないでしょうか。内容がその期待に応えるものであっても、子どもが読みこまなければ期待に応える本であったとは言えない。
ほんとうに気持ちに応える図鑑とは、「子どもたちが(ほうっておいても)本気で楽しめる図鑑」だと思います。図鑑は飾っておくものじゃなく、毎日見たり読んだりしてこそ。小学校低学年、もしくはもっと小さい幼稚園生くらいから、科学に触れさせたい、好奇心をもってほしいと思っているお父さんお母さんにおすすめですよ。もちろん大人もきっと一緒に楽しめます!

取材を終えて

科学好き少年だった森定泉さんが大人になってもその気持ちを忘れずに、「おもしろい」「かっこいい」と思う写真をじゃんじゃん詰め込んだ図鑑。おもしろい図鑑にならないわけがありません!『宇宙』までで累計50万部数超えるくらいのヒットになるとのこと。「ドクター・モーリー」は、ときどき図鑑のPRのときにヘンシンして現れるそうです。これからもどこかで会えるかも!?
息子と「次は『魚』を買おうね!」と約束済み。その次は何を買おうかな?今後の刊行予定をうかがって、ますます待ち遠しいです!

 

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  (編集協力:大和田 佳世)

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