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絵本ナビホーム  >  スペシャルコンテンツ  >  インタビュー  >  思わず笑っちゃう、ことわざがいっぱい!『ことわざ生活 あっち篇 こっち篇』ヨシタケシンスケさん インタビュー

ことわざに対して懐疑心を持っていました……。

───『ことわざ生活』を眺めれば眺めるほど、ヨシタケさんのイラストとことわざがピッタリはまっていて、ヨシタケさんが今まで、ことわざ辞典に絵を描いていなかったことが不思議だと思いました。

実は「ことわざに絵を描いてみませんか?」という依頼は、以前にも何度かいただいたことがありました。でも、ことわざに絵をつけるということを考えたときに、ぼくの中に「ことわざって何だろう?」という違和感があったんです。

───ことわざへの違和感ですか?

例えば、「泣きっ面に蜂」ということわざがあります。日常生活で「それはまさに“泣きっ面に蜂”だったね」という機会はあるかもしれません。でも、そこから話が盛り上がるかというと、ぼくは「……だから、何?」という気持ちになるんです。

───なるほど……。

たぶん、「泣きっ面に蜂」ということわざが生まれたきっかけは、まず「上手くいかないことが連続して起こる」という現象があって、その現象を表すたとえとして誰かが「泣きっ面に蜂」という表現を思いついたんだと思います。それを多くの人が「たしかに、その表現がぴったりだ!」と共感したからこそ、現代にまで残ることわざになったんだと思うんです。それ自体はとても意味のあることです。でも、はたしてその語彙が増えることで、我々の中の何かが解決したり、上手くいったりすることがあるのだろうか……。そんなことはないよね。じゃあなんでことわざがあるんだろう? ことわざってぼくたちの生活に本当に必要なの? なくてもいいんじゃない? なんで勉強しなきゃいけないの? ……ということをグルグルグルグル考えていると、ことわざに絵を付けることが、どんどんできなくなりました。

───ことわざをことわざとしてだけで捉えるのではなく、その発祥や、どのように広まっていったかなど、いろいろな角度から考えることは『リンゴかもしれない』(ブロンズ新社)から続く、ヨシタケさんの作品作りのプロセスですね。

ことわざが多くの人が共感した例えであることや、こんなに長い間残っていること、それに対してぼくのように「だから、なに?」と思っている人が少なからずいるだろうということ……。そのすべてをひっくるめて、ことわざってとても面白いと思うんです。ぼくとしては、そんなことわざの疑問を提案してみたい気持ちもありました。でも、それは『ことわざ生活』からずいぶん離れていってしまうので、今回はあかいわさんの発想に乗っかって、日本語の面白さを伝えるためのイラストを描くことに専念しようと思いました。

───「ことわざ」に対して、ヨシタケさんのなかで計り知れない様々な葛藤があったことが伺えました(笑)。『ことわざ生活』の「はじめに」の部分に、子どもに「ことわざってなんで必要なの?」と聞かれて、答えに困っているお父さんのイラスト。あれがヨシタケさん心からの声なんですね。

そうです。『ことわざ生活』では、一般的な「ことわざ辞典」ではできない新しい提案ができそうだと思い、満を持してやらせていただきました。それと、ぼくが今まで描いてきたイラストを新たな切り口でお見せできるイラスト集としても純粋に面白いものができると思ったんです。

───ヨシタケさんのイラストが見られて、日本語の面白さにも触れられる。まさに「一石二鳥」ですね。

この作品には、同じ言葉でもいろいろな解釈があるよね……ということを込めたつもりです。例えば「類は友を呼ぶ(『あっち篇』p26)」という言葉も、受け取る方の考え方でポジティブにもネガティブにもなりますよね。


類は友を呼ぶ(『あっち篇』p26)

───たしかにネガティブにとらえると「腐れ縁」と言うこともできますものね……。

そう。でも、もっとことわざの意味を考えてみよう! というのは押しつけがましくて、ぼく自身苦手なので、この本は好きなページを眺めて、楽しんでいただければいいなと思います。大人も知らない言葉が出てくるので、ことわざの意味を読んで「へー」と思って、イラストを見て「クスッ」と笑ってもらって、あかいわさんのコメントで「なるほど…」と唸っていただいて……。最終的に「日本語ってこんな豊かなんだ……」と驚いてもらえたら嬉しいですね。

───『ことわざ生活』に携わって、ヨシタケさんご自身のことわざに対する信頼度は上がりましたか?

そうですね、ますますことわざを掘り下げてみたいという気持ちが増してきました(笑)。もしかしたら、今この瞬間にも失われていくことわざと、生み出されていることわざがあるかもしれない……。そう思うと、なるべく早くことわざと対峙してみたいという気持ちになりますね。

───それはもしかして、新しい絵本のテーマになるかもしれないのでしょうか?

もちろんそれもあるかもしれませんし、『ことわざ生活』の第2弾かもしれません。今回のこの作品は、ぼくにとって新しいチャレンジができた、とても思い入れのある本です。なので、たくさんの方に手に取っていただいて、面白いと感じてもらったり、ぼくのように「ことわざってなんなの……」と深みにはまってもらえたら嬉しいです。

───ありがとうございます。


色紙にイラストを描いていただきました!

『ことわざ生活あっちこっち2冊セット』も発売されます!

「『あっち篇』と『こっち篇』、どちらを買おうかしら……」とお悩みの方に朗報です! なんと、『あっち篇』、『こっち篇』2冊がケースに入った、2冊セットも同時発売されます。
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ことわざ生活 あっちこっち2冊セット
絵:ヨシタケシンスケ
文:あかいわ しゅうご
出版社:草思社

ことわざを遊んじゃおう。「猫に小判」「知らぬが仏」…親子で楽しみながらことわざの意味を学べる本。各巻約140語。ヨシタケ・ワールド満載のお得な箱入りセット。

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ヨシタケシンスケ

  • 1973年、神奈川県生まれ。筑波大学大学院芸術研究科総合造形コース修了。日常のさりげないひとコマを独特の角度で切り取ったスケッチ集や、児童書の挿絵、装画、イラストエッセイなど、多岐にわたり作品を発表している。『りんごかもしれない』(ブロンズ新社)で、第6回MOE絵本屋さん大賞第1位、第61回産経児童出版文化賞美術賞などを受賞。著書に、『しかもフタが無い』(PARCO出版)、『結局できずじまい』『せまいぞドキドキ』(以上、講談社)、『そのうちプラン』(遊タイム出版)、『ぼくのニセモノをつくるには』(ブロンズ新社)、『りゆうがあります』(PHP研究所)などがある。2児の父。

作品紹介

ことわざ生活 あっちこっち2冊セット
絵:ヨシタケシンスケ
文:あかいわ しゅうご
出版社:草思社
ことわざ生活 あっち篇
ことわざ生活 あっち篇の試し読みができます!
絵:ヨシタケシンスケ
文:あかいわ しゅうご
出版社:草思社
ことわざ生活 こっち篇
ことわざ生活 こっち篇の試し読みができます!
絵:ヨシタケシンスケ
文:あかいわ しゅうご
出版社:草思社
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