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こころにいつくしみ の種をまく

こころにいつくしみ の種をまく(評論社)

ダライ・ラマ14世初めての絵本!

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お金の使い方と計算がわかる おかねのれんしゅうちょう

お金の使い方と計算がわかる おかねのれんしゅうちょう(学研)

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絵本ナビホーム  >  スペシャルコンテンツ  >  インタビュー  >  必見!『小学校最初の3年間で本当にさせたい「勉強」』作文教室「言葉の森」代表  中根克明さんインタビュー

「1日10ページ」を習慣にすることから

【編集者】: うちの息子は小1なんですが、本が苦手でなかなか読めないんです。中根先生にご相談したら、1日1ページからでもはじめるといいですよ、とアドバイスいただいて。

そうでしたね。それで、その後どうでしたか。

【編集者】: 1ページからはじめて、今はちょっとずつページを増やして、10ページ読めるようになってきました。文字が大きい本ですけれど(笑)。
読んだらテレビを見てもいいよ、というルールにしてあるので、テレビを見たいがためにがんばって毎晩ちゃんと10ページ読んでいます(笑)。

文字が大きくてもいいんですよ。そういう本だと10ページなんてあっという間ですからね。
名作と呼ばれるようないい本を子どもに与えれば、勝手に読書が好きになると思っている方もいますが、そうじゃない。とにかく「読ませる」。最初は読めなくても、形から入って数ページずつでも継続して読ませていれば、読めるようになります。

【編集者】: うちの場合は、毎日「ここだけよんだ」と印をつけて読むと、「オレはがんばった!」という気持ちになるらしく(笑)。「あら、やるじゃない」なんて褒めているとだんだんページが増えていきました。

本には子どもを引き付ける力が必ずありますから、おもしろくなってくるとそのうち10ページ以上読んじゃったということが起きるようになります。

───形から入って、本当に読むようになるのかな?と思ったんですけど、読むようになるんですね。

1ページでも数ページでも、「ここまで」と区切れば読めます。大事なのは無理をさせないことです。読む力がないうちは、とにかく褒めて気長に続けることを心がけてください。
読むのが苦手な子は、1ページからでいいし、「○ページまで読んだら、続きは読んであげるよ」という励ましも有効です。慣れてきたなと思ったら、少しずつページ数を増やしてみてください。

───本は、どんなものがいいんですか?

マンガでなければ何でもいいです。…マンガは読んでもいいんです。読書好きな子はマンガも好きです。しかし、マンガを読んでいれば読書好きになるわけではありません。
マンガにも知的なおもしろさがあるものはありますが、文字に集中できないのです。文字にちゃんと集中できるものならばいいです。

親が子どもにちょうどいいと思って選ぶ本は、だいたいが難しすぎます。また、内容がよくても、お行儀がよすぎる本に子どもは熱中できなかったりしますよね。易しくておもしろい、おすすめの本を紹介していますからぜひ参考にしてみてください。絵本ナビさんのようにネットのレビューも参考になりますよ。


おすすめの絵本をカラーで紹介。


おすすめの児童書も6ページにわたって紹介しています。

───いつまでも読んであげていると、自分で読む力がつかないんじゃないかと心配なのですが……。

そんなことはありません。読み聞かせによる読書は耳から入る読書、自分で読む読書は目から入る読書です。耳から入る言葉が増えれば増えるほど、目から入る言葉の理解も深まります。
読んでもらっているとき、子どもは言葉に集中して聞いています。それが理解力や語彙力を育てます。
小学校になったとたん、「もう小学生なのだから本は自分で読みなさい」と自立させようとするお母さん、お父さんがいますが、小学校最初の3年間は、読み聞かせから、自分で読む時期への移行期です。だからこそたっぷりコミュニケーションを楽しみながら読み聞かせしてあげたほうがいいですよ。

説明文の本を読みこなす

───おすすめの本の中に「説明文」の本(*)、というジャンルの紹介があったのは目からウロコでした。

*「説明文」の本……科学や自然知識、ノンフィクションなどの本。


「説明文」の本の紹介ページ。読みやすいものが選ばれています。

今、教室で小学校1、2、3年生の子に『理科好きな子に育つふしぎのお話365』を毎週読みきかせています。
この中から3つくらいの話を選んで読み聞かせて、次の週までに「構想図」っていうメモを書いてくるんです。聞いた話をわかっている範囲でメモして、実験できることはやってみようという試みをしています。お母さんたちもけっこう協力的で、一緒に家で実験できることをやってYouTubeにアップロードしたりして発表しあっています。
一年ずっと続けてみると、これがおもしろいんですよ。子どももおもしろがるし、お母さんもおもしろがるし、私もおもしろい。

───それはおもしろそうですね!

こういうことで何ができるようになるかというと、理屈を通して物事を見る習慣ができ、疑問に思ったことは実験して、実験の結果をフィードバックすることができます。
「物語文」の本だけでなく「説明文」の本が好きになると、自然に頭の構造化が進みます。高校で現代文をやるようになるとこれが生きるんですよ。頭がよくなりますね。

お父さん、お母さんがこういった本をネタ元に、おもしろい話を仕込んでおいて家庭で話してあげるといいんですよ。子どもは知的なおもしろさにけっこう敏感です。世の中は一見こう見えるけど、実は裏側はこうだ、とか。ここに書いてあるんだよ、なんて本を見せると、子どもはぜったいにつづきが読みたくなります。

───読みなさい、と言って手渡すのではないのですね。

会話が先のほうがいいです。お父さんお母さんがかみくだいて、おもしろい話として教えてあげる。
本当は、お父さんお母さんが2人で話しているのを、子どもが聞いているのがいちばんいいんですよね。たとえば夕焼けが赤いのはなぜか。波長の長い赤い光と、短い青い光とあって、太陽が沈むにつれて波長の短いほうの光は届きにくくなるから。お父さんとお母さんの会話を子どもが聞いていて、あこがれの目で(笑)、僕もあんなふうに話せるようになりたいなと思うのが理想です。

───う〜ん、うちは理想にはほど遠いです……(笑)。でも最近、リビングの壁に地図を貼りまして。行ったことのある国や場所の話をしたり、こんなおもしろいことがあったよね、ここに行ってみたいねとおしゃべりしたりするだけですが、そういう夫婦の話には子どもも興味を示します。

それは本当にいいと思います。だから私はよく家族で話をしてくださいって言うんです。
家庭生活の中に、知的な好奇心を刺激する会話があるのがいちばんです。

───まずは夫婦が楽しい会話をしなくてはいけないと。親も試されますね(笑)。

出版社おすすめ



5月の新刊&オススメ絵本情報
可愛い限定商品、ゾクゾク♪

中根克明(なかね・かつあき)

  • 1952年生まれ。千葉大学卒。25歳のとき、マスコミ志望の大学生を対象にした作文教室を開く。1981年、作文教室の草分け的存在である「言葉の森」を横浜で開講。通信教育を始める。
    小学生から大学受験生まで、1万2000人が学んだ。卒業生には東大・京大・早稲田大・慶應大など難関大、難関中・高に進んだ生徒多数。教育熱心な親の間で注目を集めている。
    毎月の作文の添削だけでなく、国語力の土台である読書推進にも力を入れる。生徒への面倒見のよさには定評があり、ネット上で毎日の家庭学習を講師にみてもらえる「寺子屋オンエア」も開催する。
    『小学校最初の3年間で本当にさせたい「勉強」』は、長年教育の現場でたくさんの親子を見てきた著者が、本当に大切な「勉強」とは何かを余すところなく語った書。
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