せかいでいちばん たのしいおとうさん
- 作・絵:
- ふっさん
- 出版社:
- ニコモ
絵本紹介
2026.05.14
2026年6月21日は「父の日」です。
皆さんのお父さんはどんなお父さんですか? 絵本の中をのぞいてみると、実にバラエティ豊かなお父さんが活躍しています。子どもを笑顔にする天才もいれば、お出かけを特別なイベントに変えてくれるお父さん、お風呂タイムを最高に楽しくしてくれるお父さんも…。
いくつになっても子どもたちのヒーローであるお父さんへ、今年は絵本で「大好き」の気持ちを伝えてみましょう。「いつもありがとう」の気持ちを込めて、父の日にぴったりな心温まる4冊をご紹介します。
みどころ
がっちゃんのお父さんは「少しだけ」背が高い。どのくらいかというと、高層ビルと同じくらいの大きさ。足を折りたたんでもバスと同じくらい。会社では1番の奥の席なのに、入り口の受付前の電話に手が届いてしまうほどです。
そんな豪快なお父さんですが、実は弱点があります。体がひょろっと細いので、風がふくとビューーと飛ばされてしまうのです。そんなお父さんのことが恥ずかしいがっちゃん。いつもみんなが見ているから、普通のお父さんがいいと思っていていて……。
豪快でユーモラスな作品で私たちを大いに楽しませてくれるのは、全体感のある緻密なイラストに定評のある人気イラストレーターの「ふっさん」。大胆でありながら、細かいところまで気を配ったイラストは、ページの隅々まで楽しさが散りばめられていて、見飽きることがありません。
ある日、近所のまさおくんを助けたことからうわさが広がり、すっかり子どもたちの人気者になったお父さん。「がっちゃんのおとうさんたのしいね」と言われ、がっちゃんもうれしくなったようです。
読んだ後に「ぼく、わたしのお父さんはね……」と、お父さん自慢が始まりそうなおはなし。家族で一緒に読んで、「どんなお父さんが好き?」「どんなお父さんになりたい?」なんて、話し合うのも楽しそうですね。
出版社からの内容紹介
「コット、ドライブに いくよ」
「ドライブ? それって どこに あるの?」
「ドライブってね、くるまで おでかけすること。
さ、じゅんび じゅんび」
大好きなおとうさんと、はじめてのドライブ。
出発して降り出した通り雨は、すぐにやみました。
「さあ、いまから トンネルに はいりまーす」
「おとうさん。トンネル、くらくて こわい」
すると、おとうさんが
「だいじょうぶ。かがみに うつる おとうさんの かおに ごちゅうもく」
と言って、へんな顔をしてみせました。
コットも負けじと、へんな顔をしてみせます。
「うーわっはっはっはー」「うーわっはっはっはー」
「ほら、もう こわいの とんでった」
トンネルを抜けたコットたちを待っていたのは、大きな湖と白鳥、そして桜の木。
白鳥はこれから北に向けて長い旅に出ること、四季それぞれに桜の木が変化していくこと、おとうさんは、コットの目に映るものをひとつひとつていねいに教えてくれます。
「もう おひさまが いえに かえっていく じかんだ。コットも いえに かえろうか」
おひさまが沈むと、夜がやってきて、また新しい一日がはじまる。
移ろいゆく世界を見ながら、コットはふと思いました。
ずっと かわらないことって あるのかな――
おとうさんがくれた、とっておきの言葉とは……?
この書籍を作った人
1986年、宮城県気仙沼市生まれ。美術教師であった画家の父の影響で、幼少のころから絵に親しんで育つ。パレットクラブスクール、あとさき塾にてイラストレーションと絵本制作を学ぶ。書籍装画や演劇の宣伝美術などを数多く手掛ける。イラストレーションの仕事に、『世界不思議地図 THE WONDER MAPS』(佐藤健寿/ 著 朝日新聞出版)、『サラリーマンのごちそう帖』(藤枝暁生/著 朝日新聞出版)、絵本の作品に『あいたいな』(ひだまり舎)などがある。東京都在住。
みどころ
よしながこうたくさんが「お父さん」をテーマに絵本を描いた初期の人気作品『おふろだいすき!ぷっぺ』(小学館)が、タイトルも含めて大リニューアルして再登場となりました!
舞台は銭湯。「お父さん、スゴイ!かっこいい!」と感じたのはどうやらその大きな背中。そんなお父さん達の背中が沢山登場する「カッコイイお父さんの銭湯エンターテインメント絵本」、一体どんな内容なのでしょう?
ぷっぺがお父さんに連れられてやってきたのは、50年も続く老舗の銭湯「ずうずうの湯」。
のれんをくぐると、そこは嬉しくなるほど懐かしい雰囲気にあふれています。「給食番長」シリーズと同様、実際の取材を元に建物から小物まで細かく描かれており、キラキラした目で見入っている子どもたちの様子が想像できます。
中に入れば、今度はその広さにびっくり!
入っているのはみんな動物たち。それぞれ銭湯の利用の仕方が違うのがみどころなのです。
初めての銭湯にはしゃぎまくるぷっぺやその友達。そして極楽時間を邪魔されたくない親父達のやり取りにも注目です。
「にらむ」「おこる」・・・その迫力の表情といったら!
ところで、友だちのお父さんたちがお風呂で披露する得意技を見て大興奮するぷっぺ。
ぷっぺもお父さんに言います。
「なにか すごいことやって!」
さて、ぷっぺのお父さんの特技とは・・・。
ダイナミックな展開はそのままに、リニューアル版には作家自ら作詞、振り付けをした「ぷっぺと銭湯おとうさんの歌」の楽譜&振り付けイラストが新たに付いているという力の入りよう!!動画も公開しています。お父さんと一緒に歌と踊りを覚えて、一緒に銭湯に出かけてくださいね。
この書籍を作った人
1979年、福岡県生まれ。九州産業大学デザイン科卒業。18歳から作家活動をはじめ、イラストレーターとして国内外のさまざまな媒体の仕事を手がける。はじめての絵本『給食番長』が人気となり、シリーズ化。続刊に『飼育係長』『あいさつ団長』『おそうじ隊長』『サムソン先生のダジャレ英語学習帳』『ちこく姫』(いずれも長崎出版)がある。他の作品に、『おふろだいすき!ぷっぺ』(小学館)、『かみなり』(文・内田麟太郎/ポプラ社)、『ばあちゃんのおなか』(文・かさいまり/教育画劇)、『鬼のかいぎ』(文・立松和平/新樹社)、「ようかいガマとの」シリーズ(あかね書房)、『ぼくの兄ちゃん』(PHP研究所)、『でんせつの きょだいあんまんを はこべ』『ゆけ!ウチロボ!』(ともに作・サトシン/講談社)など。
この書籍を作った人
1945年東京生まれ。桑沢デザイン研究所卒業。絵本作家。子どもから大人まで幅広いファンを持ち、その著作は450冊を超える。世界中で翻訳出版されている絵本も数多い。『かくしたのだあれ』『たべたのだあれ』(以上文化出版局刊)でサンケイ児童出版文化賞受賞のほか、ボローニャ国際絵本原画展等、受賞多数。『みんなうんち』(福音館書店刊)、『きいろいのはちょうちょ』(偕成社刊)、『さる・るるる』(絵本館刊)などの作品がある。