虫・むし・オンステージ! 虫・むし・オンステージ!
写真・文: 森上信夫  出版社: フレーベル館 フレーベル館の特集ページがあります!
いよいよ夏、真っ盛り。虫たちのアツいステージを見逃すな!!!
まゆみんみんさん 40代・ママ

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絵本ナビホーム  >  スペシャルコンテンツ  >  インタビュー  >  参加しながら楽しめる ハロウィン絵本 登場!『トリック オア トリート!』岡村志満子さんインタビュー

デビュー作はスイスから出版されました。

───『トリック オア トリート!』では、カラフルな色がとても素敵な作品だと思いました。普段、画材は何を使っているんですか?

作品によって、使う画材を変えています。『トリック オア トリート!』では、コピックを使いました。『サンドイッチ いただきます』(ポプラ社)では、手描きとデジタルを組み合わせて描きました。中に出てくる食パンは、パンそのものを直接スキャナーに取り込んで描いています。

───そんな描き方もあるんですか?

食パンのおいしそうな質感が、手描きのタッチだけではどうしても表現できなかったんです。おかげでスキャナーがパンの油でテカテカになりました(苦笑)。ほかの野菜なども、いろいろなところからテクスチャーを取り込んで、それを加工して作っています。

───すごく細かい作業をされているんですね。岡村さんは、グラフィックデザイナーやイラストレーターとしても活躍されていますが、いつごろから絵本作家を目指されたのですか?

美術大学を出ていることもあり、何かを作ることはずっと好きでした。今はフリーランスですが、大学卒業後は広告業界で、デザイナーとして働いていました。広告業界を選んだ理由は、デザイン、イラスト、コピーライティングなど、自分でいろいろなことにチャレンジできると思っていたからです。でも、実際は、それぞれのジャンルのプロフェッショナルが集まって、ひとつの作品を作るのが広告業界でした。それで、どうしても自分一人で、ひとつの世界を作りたいと思うようになり、大学時代に制作したことがあった絵本の世界に、行き着いたんです。

───たしかに絵本は、おはなしを作るところから、絵を描くところまで、ほぼひとりで世界を作ることが多いですね。

それがとても魅力的でした。絵本の世界への入り口をさぐっていたとき、ある雑誌で、ボローニャブックフェア(絵本児童書の世界最大の見本市)や、ボローニャと強いつながりを持っている板橋区立美術館のことを知りました。『UNDERGROUND』 という文字のない絵本でボローニャ国際絵本原画展に応募して、入選はしなかったのですが、気にせず作品を持ってボローニャに売り込みに行きました。そこで、スイスの出版社(La joie de lire)の目にとまり、2年後に出版されました。
でも海外の絵本は日本の本屋さんで見かけないし、次につながることはありませんでした。やっぱり日本で絵本の仕事をしたいという気持ちを持つようになって。何度目かのボローニャブックフェアで、講談社さんに見てもらった企画が、日本でのデビュー作『すましたペンギンさんきょうだい』(作:あいざわあゆむ 出版社:講談社)の出版につながったんです。

───イタリアへ出かけて、出版社さんに会おうとするなんて、すごいバイタリティですね。

ボローニャブックフェアはイタリアで毎年行われていて、絵本作家の登竜門として有名なんです。世界中からイラストレーターが売り込みにきています。板橋区立美術館の絵本の講座にも参加して、ボローニャのことを仲間からきいていましたし、日本人もたくさん訪れているので、私にとっては自然な流れでした。

───それから、2作目、3作目とコンスタントに出版をされていますね。

ちょうどそのころに子どもが生まれ、作家としての活動が充実してきたように思います。

───お子さんが生まれて、絵本に対する見方も変わりましたか?

それまでは、絵本を読むことは作品を作るための資料という感じでした。でも、子どもが生まれると、絵本を声に出して読むようになり、もっとずっと身近なものになっていきました。それと、子どもと一緒に絵本を読む時間はコミュニケーションの時間でもあるとともに、自分が絵本の知識を深める時間にもなっていたのがありがたかったですね。

───お子さんも、お母さんが一緒に絵本を読んでくれる時間は、幸せな時間ですよね。ご家庭では、今どんな絵本を読んでいるのですか?

子どもの気分によって、いろいろ変わるのですが、最近はクレヨンハウスさんから出ている、「落語絵本」シリーズがお気に入りのようです。

───絵本を読む時間はいつも決まっているんですか?

寝る前に読むことが多いですね。それ以外でも、日中、好きな本を取り出して読んで、そのままにして、私に片づけるよう怒られる……ということを、頻繁に繰り返しています(苦笑)。

───岡村さんの作品には、今回の蓄光インクを使ったり、ページにしかけが施されていたりと、アイディアが随所にちりばめられていると思いました。作品を考えるとき、いつもどのように考えているのですか?

もともとデザイナー出身ということもあり、絵本作家になっても、純粋に絵が上手い人と画力で勝負は出来ないという思いがありました。それなら、絵のうまさではなく、デザイン性を生かした企画を考えて、作品を作ることが、私らしい作品になるのではと思っています。例えば『トリック オア トリート!』では、探し絵遊びの要素を入れたり、絵本に出てきたお菓子を、お子さんの手に渡すアクションを加えることで、よりコミュニケーションが深まるような部分を入れています。

───子どもたちとのワークショップにも力を入れられているとお聞きしました。

ワークショップは参加した子や親御さんとのやり取りが楽しいです。子どもの作品は面白いし、うまくできないと悩んでいた子のふっきれた顔を見られたときは、とても嬉しくなります。
一方、絵本作家は孤独な作業で、編集者さんがつくまでは、自問自答の繰り返しです。
制作でこもる時間と、外で人に会える時間。交互にあるとバランスが良いみたいです。


板橋区立美術館でのワークショップの様子。


表紙のデザインもいろいろ変化が見られます。

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岡村志満子(おかむらしまこ)

  • 武蔵野美術大学卒業。広告制作会社退社後、フリーランスでグラフィックデザインやイラストレーションの仕事、絵本を中心とした作家活動を続けている。東京の板橋区立美術館などで、子ども向けワークショップの講師もつとめる。絵本作品に、スイスで出版した『UNDERGROUND』(la joie de lire) 、『すましたペンギンさんきょうだい』(講談社)、『サンドイッチいただきます』『フルーツケーキいただきます』(ポプラ社)など、紙芝居作品に『そらからおりてきたごちそう』(教育画劇)がある。

作品紹介

トリック オア トリート!
トリック オア トリート!の試し読みができます!
作:岡村 志満子
出版社:くもん出版
メリー メリー クリスマス!
メリー メリー クリスマス!の試し読みができます!
作:岡村 志満子
出版社:くもん出版
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