はやおきおばけ
- 作:
- くろだかおる
- 絵:
- せな けいこ
- 出版社:
- フレーベル館
絵本紹介
2026.07.23
怪談に肝だめし、おばけ屋敷……夏ほど「こわい」を求めてしまう季節もありませんよね。その歴史は江戸時代に遡るらしく、暑さで客足が遠のく歌舞伎小屋が、幽霊の登場する演目を「涼み芝居」として上演し人気を博したといわれています。昔も今も、「こわい」で涼を呼ぶ文化は変わらないんですね。
暑い日の夏の読み聞かせには、こわ〜い絵本が大定番。部屋をすこーし暗くして、いつもより声のトーンを下げて、静かにゆっくりと本を開けば……
「「めざましやー」きゃーっ!みんなが飛び起きて逃げていくのは、目覚まし時計より効果が抜群の早起きなおばけ。 ニャプリと噛みつくとなんでも耳が生えちゃうねこのおばけ、おにゃけ。
大蛇ットコースター、妖怪忍者屋敷、からかさっさメリーゴーランド……本日オープンした妖怪遊園地は、迫力&スリル満点!
あれ……こわーく……ない?涼しくはならないかもしれないけれど、かわいくてほっこり、笑いでホクホクしちゃうおばけや妖怪の絵本も、楽しい夏の思い出になること、間違いなしですよ!
この書籍を作った人
東京生まれ。武井武雄氏に師事。1970年、「いやだいやだの絵本」でサンケイ児童文学賞受賞。児童出版美術家連盟会員。「あーん あんの絵本<全4冊>」(福音館書店)、「おおきくなりたい<全4冊>」(偕成社)、「ばけものつかい」(童心社)、「おばけのてんぷら」(ポプラ社)などの作品がある。ほかに紙芝居、装丁、さしえなど幅広い分野で活躍中。
この書籍を作った人
1985年茨城県出身。東京造形大学グラフィックデザイン専攻卒業。ゆうゆう絵本講座で絵本づくりを学ぶ。絵本「うんどうかいがなんだ!」(文/きむらゆういち)、「おばけのがっこうシリーズ」、「だいじょうぶ!いちねんせい」(新日本出版社)、「おばけのルルンとよるのどうぶつえん」(国土社)など。教職経験を生かした絵の仕事も多数。
この書籍を作った人
埼玉県出身。絵本や紙芝居のおはなしのほかに、 脚本なども執筆している。絵本作品に「いちにちパンダ」 「よるだけパンダ」「カピバラせんせいのバスえんそく」(以上小学館)、 「おにゃけ」「でんにゃ」「虫にんじゃ」(以上パイインターナショナル)、 「フンころがさず」(角川書店)など。
この書籍を作った人
1973年、高知県生まれ。奈良芸術短期大学ビジュアルデザインコース卒業。2002年より広告全般、出版物など、イラストレーターとして高知県で活動中。2009年、第10回ノート展準大賞を受賞。2016年『めがねこ』(手紙社)で絵本デビュー。2児の母。おいしいものが大好き。
この書籍を作った人
1981年神奈川県生まれ。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業。デザイナー。いきいきとしたキャラクターの造形と多彩なアングルで描かれる独特な作品世界が人気。創作絵本に『それなら いい いえ ありますよ』『じつは よるの ほんだなは』『こんやも バクは ねむらない』(以上、講談社)、『ようかいりょうりばんづけ』(佼成出版社)、『うみのそこたんけん』(中川ひろたか文/アリス館)、『かべのすきま』(中西翠 文/アリス館)、挿絵に『なんてだじゃれなお正月』(石崎洋司作/講談社)などがある。
みどころ
「おばけがでるから、きをつけて!」
夜道を歩くしょうへいくんは、ジョギング中のお姉さんから突然、声をかけられます。
しばらく歩くと、暗闇のなかから本当におばけが現れました。
「でたーっ!」と身構えるしょうへいくんですが、あれ? よく見るとそのおばけ、おにぎりくらいのサイズでちっともこわくありません。
ふたりは仲良くなり、しょうへいくんはおばけを家へ連れて帰ることに。見れば見るほど、ちっともこわくないかわいいおばけ。でもおばけは「もっとこわくなりたい!」と願っています。そこで、しょうへいくんとおばけの「こわくなるトレーニング」が始まります。
ふたりのトレーニング風景は一緒に遊んでいるようでなんだか楽しそう。おばけの表情もユニークで愛嬌たっぷり。さらにゆうれいの髪の毛のように、頭に「のり」を巻いてみると……!? そこから驚きの展開が押し寄せます。
「おばけはこわいけれど、ちょっと気になる……」そんなこわがりなお子さんでも安心して楽しめる、ユーモアたっぷりの一冊。『カップねこ』に続く、絵本作家、塚本やすしさんによる空想絵本シリーズの第2弾です。
それにしても……「おばけのおにぎり」って、一体どんな味がするのでしょうね。
この書籍を作った人
東京都出身。 主な絵本に『とんかつの ぼうけん』『このすしなあに』『とうめいにんげんのしょくじ』 (以上、ポプラ社)、『おでんしゃ』(集英社)、『いきものとこや』(アリス館)、『42本のローソク』『ありがとうございます』(以上、冨山房インターナショナル)、『つちのこをさがせ!』(新日本出版社)、『じごくわらしがくるぞ!』(マイクロマガジン社)、『にじゅうおくこうねんのこどく:二十億光年の孤独』(谷川俊太郎・詩/小学館)、『そのこ』(谷川俊太郎・詩/晶文社)、『焼けあとのちかい』(半藤一利・文/大月書店)など多数。『しんでくれた』(谷川俊太郎・詩/佼成出版社)で第25回けんぶち絵本の里大賞びばからす賞、『やきざかなの のろい』(ポプラ社)で第6回リブロ絵本大賞・第9回ようちえん絵本大賞、『戦争と平和を見つめる絵本 わたしの「やめて」』(自由と平和のための京大有志の会・文/朝日新聞出版) で第7回ようちえん絵本大賞など、受賞多数。 日本全国の図書館やイベント会場、書店等で読み聞かせやライブぺインティングを行っている。
この書籍を作った人
1978年岐阜県生まれ。絵本作家。主な作品に『ぼく・わたし』『チーター大セール』(ともに絵本館)『いぬのムーバウいいねいいね』(講談社)『おまかせツアー』(理論社)『ぞうの金メダル』(作・斉藤洋/偕成社)『飛んでった家』(作・クロードロワ/訳・石津ちひろ/長崎出版)がある。
この書籍を作った人
僕にとって、絵本をつくるということは「あ!いいな」の気分が形にできるかどうかということです。だから、きょうも「いい気分」を探しています。1955年東京生まれ。セツ・モードセミナー研究科卒。グラフィック・デザイナー、イラストレーター。初の絵本作品は『おとうさんびっくり』(絵本館)。他に月刊漫画「ガロ」に描いた漫画を絵本化した『さがしものはネコ』(架空社)、主婦の友あかちゃんえほんシリーズ『みつけたよ!』『まあだだよ!』(主婦の友社)、『ばけれんぼ』(PHP研究所)、『まよなかのほいくえん』(いとうみく/文 WEB出版)、妖怪絵本シリーズ『妖怪横丁』『妖怪遊園地』『妖怪温泉』『妖怪食堂』(絵本館)など。
この書籍を作った人
アーティスト、作家。作品のタイプは多岐にわたる。独特のイラストと手書きの文字で知られ、画家やインスタレーション・アーティストとしても活躍している。主な作品に、映像化され英国アカデミー賞児童部門アニメーション賞を受賞した『まいごのペンギン』、ニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーランキングで1位を獲得した『クレヨンからのおねがい!』などがある。『クレヨンからのおねがい!』は続編とともに多くの賞を受賞し、日本を含め30か国以上で翻訳されている。
この書籍を作った人
1960年、三重県松阪市生まれ。二代目枝雀入門し、1995年、四代目桂文我を襲名。定番の名作落語に加え、古い落語資料から、収拾した数多くの古いネタも得意とする、人気上方落語家。子どもを対象とした「おやこ寄席」では、古典落語を表情豊かに演じ、全国の子どもたちに落語の楽しさを伝えている。主な絵本作品に「えほん寄席」シリーズ(小学館)、『ちゃっくりがきぃふ らくご絵本』(福音館書店)、『りゅうぐうじょうでさがしもの』(童心社)、『落語絵本 しまめぐり』(ブロンズ新社)他多数。
この書籍を作った人
1961年大阪府藤井寺市生まれ。『おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん』(BL出版)で絵本デビュー。『いいからいいから』(絵本館)『へいわってすてきだね』(ブロンズ新社)『おならまんざい』(小学館)など、ユーモラスでおおらかな絵本が大人から子どもまで大人気。また、社会派なテーマにも意欲的に取り組んでいる。『おたまさんのおかいさん』で第34回講談社出版文化賞絵本賞、 『ぼくがラーメンたべてるとき』で第13回日本絵本賞と第57回小学館児童出版文化賞、『あめだま』で第24回日本絵本賞翻訳絵本賞、第2回やなせたかし文化賞など多数受賞。
この書籍を作った人
1896年岩手県花巻市に生まれる。盛岡高等農林学校農芸化学科卒業。十代の頃から短歌を書き始め、その後、農業研究家、農村指導者として活動しつつ文芸の道を志ざし、詩・童話へとその領域を広げながら創作を続けた。生前に刊行された詩集に『春と修羅』、童話集『注文の多い料理店』がある。彼の作品の殆どは没後に高く評価され多数の作品が刊行された。また、何度も全集が刊行された。1933年に37歳で病没。主な作品に『銀河鉄道の夜』『風の又三郎』『ポラーノの広場』『注文の多い料理店』『どんぐりと山猫』『よだかの星』『雪渡り』『やまなし』『セロひきのゴーシュ』他多数。
この書籍を作った人
大阪府に生まれる。ボローニャ国際絵本原画展2010入選。子どもの世界の繊細な表情をていねいに描く。作品に『ゆめのとびらをひらくとき』(カール・ニューソン作、岩崎書店)、『ハンカチさがし』(森山京作、文溪堂)、『ざしき童のはなし』(宮沢賢治作、ミキハウス)、『しゃっくりくーちゃん』(竹下文子文、白泉社)、『ボタンちゃん』(小川洋子作、PHP研究所)など多数。林 木林との絵本に『あかり』『ひだまり』『こもれび』(光村教育図書)がある。
文:竹原雅子 編集:木村春子