新刊
ほげちゃんとおともだち

ほげちゃんとおともだち(偕成社)

Twitter&Instagramで#うちのほげちゃんプレゼントキャンペーン実施中!

  • 笑える
  • 盛り上がる
  • 全ページ
  • ためしよみ
絵本ナビホーム  >  スペシャルコンテンツ  >  インタビュー  >  『新レインボー小学国語辞典 改訂第6版』監修者・金田一秀穂さんインタビュー

子ども時代の愛読書は、地図や時刻表、旅行のガイドブック。

───金田一先生は、お祖父さんの金田一京助さん、お父さんの金田一春彦さんと、三代にわたって、日本語の研究者でいらっしゃいます。やはり、子どもの頃から本が身近にある環境だったのでしょうか?

ぼくはほかのお家で育ったことがないから分からないですが、普通のお家よりは、本がある家だと思いますよ。
本は家中に、それこそ足の踏み場がないくらいにはあったので。それが当たり前だと思っていましたね。

───子どもの頃はどんな作品が好きでしたか?

実は童話っていうのを、読んでこなかった人間なんですよ。小さい頃から、いわゆる空想やフィクションよりも、事実が書かれているものが読みたいって思っていたんです。
父親の本棚を見ると、百科事典とか、人名事典、歴史年表、地図、後は汽車の時刻表や旅行のガイドブックなんかが並んでいるわけですよ。そういうのを読むのが好きでしたね。

───地図やガイドブックですか?

そう。地図、時刻表、ガイドブックはとりわけ大好きでした。地図を見て、どこそこ行きたいなと思ったら、時刻表を見て、何時の列車に乗るといいんだな……って。それでガイドブックを見ると、名所や名物が書いてある。それで行ってみたいな、食べてみたいな……というのが楽しかった。
あと、人名辞典も好きでしたね。武田信玄や上杉謙信なんかのページを見て、「ほー」とか「へー」とか思うんです。

───人名辞典で気になった偉人の伝記を読んだりはしなかったんですか?

伝記も何冊か読んだかもしれないけれど、大体若いころに苦労して、失敗して、年取って大成するっていうパターンが決まっているから、すぐに飽きてしまう(笑)。人名辞典で知るのが楽しかったんですね。

───物語のようなものはほとんど読まなかったんですか?

物語ではないけれど、父親が「これ面白いぞ」って渡してくれた『三国志』や『十八史略』の現代語訳は面白くて読みましたね。本棚に中国の歴史書がたくさん並んでいたんです。そういう昔の英雄達の話を読むのは大好きでしたね。ぼくは大学を卒業後、しばらくしてから中国の大連で教職に就くのですが、その根底には子どもの頃に読んだ歴史書の国に行きたいという憧れがあったんだと思います。

───先程、童話をほとんど読んでこなかったとおっしゃっていましたが、絵本はいかがですか?

ぼくの時代は絵本がそんなに出版されていなかったですからね。でも、子どもには安野光雅さんや谷川俊太郎さんの絵本を選んで渡しましたよ。ぼくが最初に子どもに選んだ絵本は『いないいないばあ』(童心社)です。

───赤ちゃんが大好きなロングセラー絵本ですね。

手渡すときは「これは分かるのかな……?」って思うんですが、ちゃーんと分かるんですよね。それと、安野光雅さんの絵本や、谷川俊太郎さんの文章など、長年多くの方に愛されてきている作品に小さい頃、ちゃんと触れていると、作品を読むベースがきちんと根付くんです。
すると、もう少し大きくなって、いろいろな作品と出会っても、自分で好きな作品かどうか判断できる。それは、とっても大切なことだと思うんです。
今の世の中、山のように物が出回っています。それをただ楽しむだけよりも、もう一歩進めて、ちゃんと自分の判断をもって作品と接することができるようになると、なお良いですよね。

───たしかに、自分の中に基準を作ることは大切ですね。

そのためにも、若いときにたくさん良い作品に触れてほしいと思います。それから大切なことは、親も楽しむことです。親が楽しんでいるものは、子どもも楽しいんですよ。親が本を読んで、すごく楽しそうにしてれば、子どもも「本を読むのは面白いんだな」って、本を読むようになるわけですよ。
スマホをずっとやっていれば、スマホに興味を持つ。ゲームをやっていれば、ゲームに興味を持つ……同じことです。
ぼく自身、子どもの頃、本に夢中になっていた父親の姿を見て、本に興味を持ったという経験がありますから。

───辞書を引くということも同じですね。

そうです。大人が分からないことを、辞書を使って調べているのを見れば、子どもも「ぼくも辞書で調べてみたい」と思うわけです。
だから、先ほども言ったように、子どもの勉強机の上に置きっぱなしにするんじゃなくて、リビングのすぐに手に取れる場所に置いておいて、どんどん使ってほしいんです。

───今回『新レインボー小学国語辞典』をはじめ、辞書出版社が改訂版を出版しています。国語辞典を選ぶときにチェックすると良いポイントなどはありますか?

ひとつは、最新の辞書を買いなさいということです。最後のページ、奥付に出版した日付が載っているので、なるべく新しい日付を見つけて買うのがオススメです……と言いながら、『新レインボー小学国語辞典』の奥付はほかの辞書と比べてどうなのか気になってきました…(苦笑)。
あとは、一般的に、同じ言葉を調べてみて、気に入った説明の方を買いなさいと言われていますが、ぼくの父親は「あい(愛)」って言葉を調べるんだってよく言っていました。

───「あい(愛)」を調べるというのは、辞書選びのときの言葉としてよく聞きますね。

「日本語は「あい(愛)」という言葉からはじまる」というのが調べる理由のひとつと言われています。これは蛇足ですが、国語辞典の最後のページには、大抵「わんりょく(腕力)」って言葉が出てきます。日本語は「愛」からはじまって「腕力」で終わる。じゃあ、真ん中は何て言葉があるでしょう?

───真ん中、というと……?

国語辞典を手にして、中心くらいを開いてみましょう。そうすると大体「せ」なんです。「せ」というところには「世界」って言葉が載っている。要するに、日本語は「世界」を真ん中に「愛」と「腕力」でバランスを取っているんだぞって……(笑)。

───すごい! 子どもに「小学国語辞典」を手渡すときにやってみたいです。

そうそう、そういう親と子の会話がね、辞書を挟んであると良いですよね。

───金田一先生のお話を伺って、国語辞典を今までよりずっと面白くて身近に感じるようになりました。今日はいろいろお話を聞かせていただき、ありがとうございました。

●イベント情報●

祝入学・進級! 小学生応援キャンペーン
「学研の新レインボー辞典」シリーズ2冊購入で図書カード500円分を全員にプレゼント!!

応募方法:小学生応援キャンペーンの帯がついている対象商品をお買い上げいただいたお客様がご応募できます。キャンペーン帯にある応募券2枚を1口として応募はがきに貼ってご投函ください。
※同一商品の応募券複数枚ではご応募いただけません。
※お一人様1回限りのご応募となります。
※個人のお客様のみがご応募いただけます。(学校、塾単位でのご応募はご容赦ください)
応募〆切:2020年6月30日(当日消印有効)
詳しくはコチラ

 class=

安野光雅さんや谷川俊太郎さんの絵本をお子さんと楽しんできたという金田一秀穂さん。
難しい中国の書物や研究資料が所狭しと並ぶ研究室の一角に、和田誠さんの描いた似顔絵が飾られていました。それは、ある新聞のコラムに原稿を寄せたとき、和田さんが描かれた挿絵なのだそう。
「嬉しくってその新聞を何度も拡大コピーして飾っているんです。私の宝物。いいでしょーって、研究室に人が来るたびに自慢しています」と笑顔で話す姿が、とても印象的でした。


和田誠さんのイラストとツーショット

 class=



※期間内【2020年2月20日から2020年3月18日まで】にご回答いただいた絵本ナビメンバーの方全員に、 絵本ナビのショッピングでご利用いただける、絵本ナビポイント50ポイントをプレゼントいたします。

取材・文/木村春子
写真/所靖子

出版社おすすめ



今年2回目の西日本新聞社オススメ児童書コンテスト開催♪
【絵本ナビショッピング】土日・祝日も発送♪
全ページためしよみ
年齢別絵本セット