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まほうのさんぽみち

まほうのさんぽみち(評論社)

絵本が大好きな女の子とパパの、幸せであたたかいお話。

絵本ナビホーム  >  スペシャルコンテンツ  >  インタビュー  >  かけることで美味しさ倍増! シズル感、満載の食べ物絵本 『かける』はらぺこめがねさんインタビュー

ユニット名「はらぺこめがね」とは?

───お二人は「食べ物と人」をテーマに、イラストレーターとして活躍されていますが、絵本を作ることは以前から興味があったのですか?

:実は絵本作家になろうと思ったことは、二人ともないんです。「はらぺこめがね」として活動をスタートさせたばかりの頃、都立大駅近くにある「ニジノ絵本屋」の店主・石井彩さんと出会いました。「ニジノ絵本屋」は本屋だけでなく、絵本の編集・出版もしている所なのですが、石井彩さんは本当にパワフルで、スピード感ある仕事人。出会ってすぐに「一緒に絵本を作りましょう」と言っていただいて、あれよあれよという間に、はじめての絵本『フルーツポンチ はらぺこ印@』が完成。すると、それを読んでくださった編集者の方から、絵本の依頼をいくつかいただけるようになったんです。


関かおりさん。

───絵を描きはじめた頃から、食べ物を描くことが好きだったんですか?

原田:ぼくはそうですね。それと今、思い返してみると、子どもの頃から、食べ物が出てくる絵本が大好きでした。『ぐりとぐら』のカステラ、『ちびくろ・さんぼ』のトラのバターのパンケーキはもちろん、『おおきなかぶ』のかぶも美味しそうだなって思っていました。

:私は彼と出会うまで、食べることに興味がなかったというか、どちらかと言えば、苦手でした。私が子どもの頃、給食を全部食べ終えるまで、休み時間もずっと残されていたんですよね。それがすごくイヤだったんです。
大学時代に彼と出会って、すごく驚いたのは、食べることも作ることも大好きなこと。一緒にいるうちに私自身も段々食べることが好きになっていって。一緒に「はらぺこめがね」として活動する頃には、同じくらいの食いしん坊になりました(笑)。


原田しんやさん。

───「はらぺこめがね」というユニット名はとてもユニークで、一度見ただけで誰もが覚えてしまいますよね。この名前はどうやって決まったのですか?

:食べ物にちなんだユニット名にしたいと思っていて、色々考えました。ちょうど私が眼鏡をかけはじめた時期だったこともあり、二人とも眼鏡になったので「めがね」を入れたいなと……。そこにある日「はらぺこ」という単語がフッと出てきて、「はらぺこめがね」になりました。

───眼鏡をかけだしたのがひとつのきっかけというのは面白いですね。

:私たち、新しい絵本を出版するたびに、新しい眼鏡を新調することにしているんです。最近、別の媒体で眼鏡メインの取材があったのですが、今まで買った眼鏡を並べてみたら、合計30本以上あったんですよ。

───新刊が出るたびに、新調するなんて、素敵! 思い入れもより一層深まりますね。

原田:そうなんです。『かける』の眼鏡はまだ買っていないので、近いうちに眼鏡屋さんに行かなくてはと思っています。ぼくらがいつも行っているお店は、オーナーさんがとってもユニークな人で、お店に行くと、すでにぼくら用の眼鏡が用意されているんです。

:それがなかなか個性的で……(笑)。オーナーさんいわく、「はらぺこめがねっていう名前で絵本を作っている作家なんだから、普通の眼鏡をかけてちゃダメだ」って。いつも最初に手渡された1本目で決まってしまうんです。それくらい、私たちの顔に合ったものを把握してくれているお店なんです。

───これからお二人がどんな眼鏡を新調するのか、新しい絵本ができるたびに、すごく気になると思います。今後、どんな絵本を作っていきたいですか?

:今まで通り、美味しい食べ物が出てくる絵本を作っていきたいと思います。先程、子どもの頃の話をして思い出したのですが、今、食べることが大好きな分、小さいときに食事が嫌いだったことを、もったいないなぁと思っているんです。だから、はらぺこめがねの絵本を読んで、食べることに対して、ちょっとでも興味を持ってもらえたり、好きになってくれる子がいたら……という願いを込めて、絵本を作っている部分はあると思います。

原田:そうですね。「食育」とか「バランスのいい食事」というような面ではなく、面白いなとか、シズル感がスゴイなという面から、あまり食事に興味を持てない子、好き嫌いが多い子が、この絵本、気になるな……と思ってくれたら嬉しいですね。

───『かける』はまさに、面白さとシズル感が合わさっている絵本ですね。

原田:ありがとうございます。『かける』は実は3部作になる予定なんです。

───そんなんですか! 次の作品がどんな絵本になるのか、ますます気になります。今日はいろいろお話を聞かせていただき、ありがとうございました。


「はらぺこめがね」の絵本が大好きなお嬢さんとの家族3ショット。

アトリエ探訪


お二人が普段作業する机。手前が関さん、奥が原田さんなのだそう。


原田さんの作業机周辺。「早起きは全てを救う」はお気に入りの格言なのだそうです。


本棚にはお気に入りのものが並んでいます。


こちらは、お嬢さんのお気に入りの絵本たち。

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取材・文/木村春子
撮影/所靖子

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はらぺこめがね(原田しんや・関かおり)

  • 2005年京都精華大学デザイン学科卒業後、グラフィックデザイナーを経て2008年にイラストレーターとして独立。2011年はらぺこめがねを結成。絵本に『フルーツポンチ』(ニジノ絵本屋)、『やきそばばんばん』(あかね書房)、『くだものさがしもの』(PHP研究所)、『かんぱい よっぱらい』(岩崎書店)、『みんなのおすし』(ポプラ社)、『にくのくに』(教育画劇)などがある。また、「ごちそんぐDJの音楽」(DJみそしるとMCごはん)のジャケットアートを担当するなど「食べ物と人」をテーマに幅広く活動している。

作品紹介

かける
かけるの試し読みができます!
作:はらぺこめがね
出版社:佼成出版社
全ページためしよみ
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