しかけをめくると妖怪が登場!今大人気の本格子ども向け図鑑
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絵本紹介
2021.11.30
絵本はいくつになっても楽しめるものですが、最近日本でも注目され始めているのが、イラストをいくつかのコマのように繋げておはなしを描く「グラフィック・ノベル」です。
幼児向けの絵本と違って文字と絵の情報量が多く、より複雑な構成の物語を表現することができたり、社会的な問題を扱ったりするのに適していることから、小学生以上から10代の「ヤングアダルト」と呼ばれる読者層向けに作品が作られています。
そろそろ幼児向けの絵本は卒業だけど、一足飛びに単行本や文庫本を読むまではいかないという読書の移行期に、漫画のように読める「グラフィック・ノベル」はおすすめです。この機会に、読んでみてはいかがでしょうか?
もちろん、コマ割りの形式ではない小学生向けの絵本も良作が充実! 中には大人のほうがジーンと来てしまう作品もあります。そんなおすすめの10冊をどうぞ。
出版社からの内容紹介
ネットフリックス(Netflix)で配信中!
アニメ界でのアカデミー賞ともいわれる第48回アニー賞にて3部門で受賞!
話題のアニメシリーズの原作!
ある日丘にスケッチに出かけたヒルダは、おそろしいトロールに出会って…。
北欧のおとぎ話のような世界観、独特な愛嬌を感じさせる不思議な生き物たち、
怖いもの知らずのヒルダの冒険と成長…
お子様はもちろん、大人も魅了するグラフィックノベル。
どこか懐かしくて、ファンタジックな物語世界です!
出版社からの内容紹介
ネットフリックス(Netflix)で配信中!
アニメ界でのアカデミー賞ともいわれる第48回アニー賞にて3部門で受賞!
話題のアニメシリーズの原作!
たった一人で小人の王国との交渉にのぞむヒルダは真夜中に山よりも大きな巨人を目撃する!
北欧のおとぎ話のような世界観、独特な愛嬌を感じさせる不思議な生き物たち、
怖いもの知らずのヒルダの冒険と成長…
お子様はもちろん、大人も魅了するグラフィックノベル。
どこか懐かしくて、ファンタジックな物語世界です!
出版社からの内容紹介
NETFLIX人気アニメ「ヒルダの冒険」待望の新刊!
2021 年アニー賞3冠!(子ども部門、キャラクターアニメーション部門、編集部門)
「ムーミン」のようなファンタジー世界と「宮崎ワールド」を思わせるキャラクターとNY タイムズで大注目!
好奇心いっぱいのヒルダが、トロールバーグで出会ったのは、おしゃべりできる不思議な鳥!
この書籍を作った人
イギリスのグラフィックコミック作家、イラストレーター。1987年イギリスのストックトン・オン・ティーズ生まれ。大学でイラストレーションを学び、イラスト、コミックの制作を始める。2012年のブリティッシュ・コミック・アワードのヤング・ピープルズ・コミック部門で優勝した後、様々な賞を受け、イギリスのコミック・シーンを代表する才能の一人として注目されている。2010年にHildafolkとして発表された本作は、2018年にアニメ化され、第46回アニー賞チルドレン部門「最優秀テレビ・アニメーション作品賞」を受賞。シリーズ絵本も人気となり、現在6冊刊行されている。
この書籍を作った人
翻訳家・法政大学教授 1954年岡山市生まれ。訳書は児童書、ヤングアダルト小説、一般書、ノンフィクションなど550点以上。訳書にマコーリアン『不思議を売る男』、シアラー『青空のむこう』、グリーン『さよならを待つふたりのために』、ヴォネガット『国のない男』、モーム『月と六ペンス』、クールマン『リンドバーグ 空飛ぶネズミの大冒険』、サリンジャー『このサンドイッチ、マヨネーズ忘れてる ハプワース16、1924年』など。エッセイ集に『サリンジャーにマティーニを教わった』、日本の古典の翻案に『雨月物語』『仮名手本忠臣蔵』など。
出版社からの内容紹介
まいにちがクリスマスだったらいいのに
今夜は我が家でクリスマスパーティー。でも今年のクリスマスはいつもとはちがっていた!クリコっていったいなに?一年中楽しめる、シゲタサヤカのクリスマス絵本の登場です。
【編集担当からのおすすめ情報】
シゲタさんの作品はどれも楽しくてワクワクしますが、今回の作品も、期待を裏切りません。シゲタさんのユーモア炸裂、初のクリスマス絵本、ぜひ家族みんなでお楽しみください。
この書籍を作った人
1979年生まれ。短大卒業後、印刷会社勤務を経て、パレットクラブスクールで絵本製作を学ぶ。第28〜30回講談社絵本新人賞で佳作を3年連続授賞する。2009年、第30回佳作受賞作『まないたにりょうりをあげないこと』(講談社)で絵本作家デビュー。絵本作品に『りょうりをしてはいけないなべ』『コックのぼうしはしっている』『カッパもやっぱりキュウリでしょ?』(共に講談社)、『キャベツがたべたいのです』(教育画劇)、『オニじゃないよ おにぎりだよ』(えほんの杜)、『いくらなんでもいくらくん』(イースト・プレス)、『わりばしワーリーもういいよ』(鈴木出版)他多数。オフィシャルHP「アカモチ工場」:http://akamochi.net/
出版社からの内容紹介
ここは、空にある、白くて大きなねこの雪男さんが店主の喫茶店。下界での命を終え、旅立ったいきものが集う、メニューのないお店です。このお客さんはどんなひとかしら? それぞれにぴったりな食べ物や飲み物を、さあどうぞ。
レビューより
まず表紙に心を奪われました。キリッとしたブルーの目。でもなんだか全てを包み込んでくれるような存在。もうそこから始まりです。
初回読んでストーリーに泣き、2回目はその絵と文に深く愛情を感じて優しさに涙しました。私は3回目で、あ、と気付きました。表紙から見返しまで隅々見て下さい。
とっても素敵な一冊。感謝します。
うちに居たハナちゃんも羽付けてここに行ったかな。JAZZ聴いてるかな。
(はるのはなびさん)
出版社からの内容紹介
雪が毛皮に舞い落ちるかすかな音さえも聞こえるような静かな夜。クマとオオカミが出会います。ふだんはけっして近づくことのない2頭が、美しい自然のなかで宝物のような時間を過ごし、お互いを近くに感じる奇跡。アメリカのベストセラー絵本を多数く手がけた著者が初めて絵と文章の両方を手がけた作品です。
出版社からの内容紹介
ひとりぼっちの、ちいさなおじさん。みんなに親切にしたいのに、その前にいじわるされてしまいます。さみしくていつも泣いていましたが、春のはじめのある日、おじさんは家のそばの木に貼り紙をすることにしました。すると…。
この書籍を作った人
1960年東京都生まれ。スウェーデン法の研究者だった父の影響で、幼い頃よりスウェーデンの文化に親しんで育つ。慶應義塾大学卒業後、スウェーデンのウプサラでスウェーデン語を学ぶ。児童書を中心に、翻訳を多数手がける。訳書に「セーラーとペッカ」シリーズ(偕成社)、『長くつ下のピッピ ニュー・エディション』(岩波書店)、『ニルスのふしぎな旅』(福音館書店)、「ステフィとネッリの物語」シリーズ(新宿書房)など。
出版社からの内容紹介
高い山の上の、ほんの小さなひとしずくからはじまった川が、次第に大きくなりながら、さまざまな風景の中を縫って流れ、海までの長い道を辿る。そのたびの様子が、五つの小さなまつぼっくりの目を通して描かれます。まつぼっくりたちは、流れにのって運ばれていくうちに、森や草地、滝や湿地に出会い、さらには、中洲にできた大きな都会をぬけ、川とともに大海原にたどりつく。
その旅路の途中で、まつぼっくりたちは、ひとつ、またひとつと、「自分の」場所を見つけ、旅をつづけるほかの仲間達と別れて、その新しいすみかにとどまる。最後までひとり旅をつづけ
海に出たまつぼっくりは、どうなるのだろう? なじみのある題材に独自の観点をもちこみ、幼い子どもに自然の生態、環境を理解してもらえる美しい色彩で描かれた絵本。
この書籍を作った人
1942年、イギリスに生まれる。父親は建築家、母親は舞台装飾家という恵まれた家庭で育つ。幼い頃から絵が好きで、絵を描くこと、お話をつくることは彼女の楽しみで、4歳のときにビアトリクス・ポターの影響を受けてつくった初めての本は現在も残っている。ケント州のメイドストーン美術学校で学び、絵本作家のブライアン・ワイルドスミスに師事した。これまでに、グリムやアンデルセン童話の挿絵を中心に最近は創作絵本も手がける。イギリス・ケント州在住。
この書籍を作った人
神戸生まれ。公益財団法人東京子ども図書館理事長。大社玲子氏との仕事に「みしのたくかにと」(福音館書店)、「なぞなぞのすきな女の子」(学研)などがある。絵本、創作、翻訳作品などロングセラーの著書多数
出版社からの内容紹介
森で、海で、空で、草原で、木の上で……。気持ちよさそうにすやすや眠るどうぶつたちの姿と表情が、息をのむ美しさで描かれます。キリンにコアラ、ツバメにイルカ、アリにカタツムリ……。最後のページをめくるころには、きっとだれもが夢うつつ……。『あおのじかん』の作者が贈る、極上のおやすみ絵本。
レビューより
先輩が「読みきかせじゃなくて自分のために借りてきたの」と、見せてくださったこの作品。「本当だ!!」すごい迫力の絵と、毛が1本1本が本物みたい。描くアングルもすごいんです。
で、この作品で学んだのがクモの目の数! 皆さん、ご存知でした? 昆虫と全然違う。眼の数も昆虫は複眼が2個あるのが主流ですが、クモは主に単眼
見るというより、感覚、光の強弱だけがわかる8個。
その単眼ひとつひとつに、月が映るんですよ! しかし、インパクトのある、遠目の利く絵で、おすすめです。
(しいら☆さん)
この書籍を作った人
フランス生まれ。絵本作家、イラストレーター。ストラスブールの美術学校出身。アニメーション作品も数多く手がける。美術館や博物館とのコラボレーションで、子どもたちのための教材をつくったり、ワークショップを行ったりしている。絵本作品に、『ねむりどり』(フレーベル館)、『シルクロードのあかい空』『あおのじかん』『はくぶつかんのよる』『ゆめみるどうぶつたち』(以上、岩波書店)などがある。
この書籍を作った人
1953年愛媛県生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。3年間のフランス滞在を経て、絵本作家、翻訳家として活躍中。『なぞなぞのたび』(フレーベル館)でボローニャ児童図書展絵本賞、『あしたうちにねこがくるの』(講談社)で日本絵本賞、『あしたのあたしはあたらしいあたし』(理論社)で三越左千夫少年詩賞を受賞。訳書に『リサとガスパール』シリーズ(ブロンズ新社)他多数。
みどころ
作者はフィンランドのアンデルセンと言われるトペリウス。この「星のひとみ」は彼の代表作です。
そしてせなけいこさんの絵からは、温かさと懐かしさを感じられて、余韻の残るこのおはなしにぴったりです。
そのおはなしは…
クリスマスの前の晩にフィンランド人の農夫に拾われたサーミ人の赤ちゃん。
その綺麗なひとみから「星のひとみ」と呼ばれて育ちます。
星のひとみに見つめられるといじめっ子はいじめるのをやめ、吹雪さえおさまり、人の心まで見通せる…そんな不思議な力を持つ星のひとみは、それゆえに次第におかみさんから忌み嫌われ、とうとうクリスマスの前の晩に再び雪の中に置き去りにされてしまいます。
すぐに農夫が気づいてさがしに行った時にはもう消えて、ついに見つかることはなかったのでした。
物語は最後、語りかけて終わります。
「いったい星のひとみは、どこにいってしまったのでしょう。
…星のひとみは、あなたのすぐとなりにいるのかもしれません。
もしかすると、あなたが星のひとみなのかもしれません。
なぜって、かがやくひとみを もっているこどもなら
だれが星のひとみであってもふしぎはないのですから」
そう、子どもが持つまっすぐなひとみは星の光のように輝いていて、それは無垢な心の入り口なのです。
人は誰でも子どもであった。純粋で静かで平和な無垢の心は誰もが持っている。
私たちは子供のまっすぐなひとみを見るたびに、心のどこかにしまっていた大切なものを発見するのかもしれない。
大人である私は、読後にそんな余韻に浸りました。
子どもはきっと消えた星のひとみに思いを馳せながら、不思議な余韻が心に残るでしょう。
見つかることはなかった、と聞いても不思議とさみしさで胸がいっぱいになることはありません。
きっと星のひとみはどこかで幸せに暮らしている、と思えてしまう。きっと星のひとみは星たちに守られているに違いない、と。
冬のお話会に。
暖かいお部屋でゆっくりと親子での読み聞かせに。
読んであげるなら4、5歳くらいから。
一人で読めるようになってきたお子さんにもおすすめします。
この書籍を作った人
東京生まれ。武井武雄氏に師事。1970年、「いやだいやだの絵本」でサンケイ児童文学賞受賞。児童出版美術家連盟会員。「あーん あんの絵本<全4冊>」(福音館書店)、「おおきくなりたい<全4冊>」(偕成社)、「ばけものつかい」(童心社)、「おばけのてんぷら」(ポプラ社)などの作品がある。ほかに紙芝居、装丁、さしえなど幅広い分野で活躍中。
この書籍を作った人
神奈川県生まれ。『五月の初め、日曜日の朝』で毎日新聞小さな童話大賞と新美南吉児童文学賞を受賞。他にも、絵本の翻訳『ジャックのあたらしいヨット』(産経新聞出版文化賞)、『皿と紙ひこうき』(日本児童文学者協会賞)、駒井れん名義の『パスカルの恋』で朝日新人文学賞を受賞。著書に「すみれちゃん」シリーズ、『キャベツ』『兄妹パズル』『卵と小麦粉それからマドレーヌ』『群青の空に薄荷の匂い』、『おにんぎょうさんのおひっこし』『あそびましょ』『しろうさぎとりんごの木』、絵本の翻訳に『美女と野獣』など。