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- ためしよみ
絵本紹介
2021.12.10
3歳になると記憶力が良くなり、絵本や図鑑、カード遊びを通して言葉を覚えたり、数を数えられるようになっていきます。また、大人やお友だちとの日常の中で、好奇心をひかれた物や相手に積極的に関わり、ぐんぐんといろんなことを吸収していきます。
そんな感受性と才能豊かな3・4・5歳の子どもたちに読んでもらいたい、クリスマスの絵本を集めました。おはなし絵本中心ですが、遊べる絵本もプラスしてあります。プレゼントにもぴったりなので、ぜひお気に入りを見つけてみてくださいね。
この書籍を作った人
埼玉県生まれ。出版社勤務の後、フリーで編集をしながら小沢正氏に師事。絵本に『いかりのギョーザ』(佼成出版社)、『ゆでたまごひめ』(教育画劇)、『えだまめきょうだい』(アリス館)、『かさじおやぶん いっけんらくちゃく』(小学館)、「どろろんびょういん」シリーズ(金の星社)などがある。
出版社からの内容紹介
“作るよろこび”をカタチにした名作
ほりかわりまこ初の創作絵本が、新装版で登場!!
絵本評論家・広松由希子がセレクトする「ずっと残したい絵本」第5弾!
復刊ドットコムは、2014年、絵本評論家・広松由希子氏による推薦で「ずっと残したい絵本」というシリーズを立ち上げました。
その第5弾は、絵本製作やタブロー作品発表など精力的に創作活動を行っている絵本作家ほりかわりまこが、初めて手がけた絵本『ぼくのシチュー、ままのシチュー』です。
ままがお買い物にでかけている間、こぐまの坊やは、一人でお留守番。お絵かき大好き! 果物、野菜、お魚、車…。好きなものを何でも描いて、描いたらハサミでチョキチョキ切って。全部お鍋に入れてかきまぜたら、ぼくのシチューの出来上がり!! そこへ、ままが帰ってきて…。
子どもの“作るよろこび”を見事に描いた名作絵本。読んだらきっと、大きな紙に絵を描きたくなってしまうかも…。
今回は、カバーデザインを一新し、新装版として復刊します。
シチューの美味しい季節に、ぜひ親子で読んでほしい1冊です。
レビューより
「くまちゃんのシチュー、すてきね」
「くるまもはいってるんだよ」
「まあ、すごいシチューね」
この箇所だけで、じーんときてしまいました。
子供のやったことを「すてきね」と認めてあげること。
「くるまなんてシチューに入っているわけないでしょ」と否定しないこと。
母親として大切なことを教わったような気がします。
(ミキサー車さん)
この書籍を作った人
1965年東京都生まれ。東京芸術大学大学院美術研究科修了。絵画による個展で作品を発表するいっぽう、子どもの本に絵を描く。絵本も多数制作 。今昔物語絵本シリーズ『大納言とおどるきのこ』『童のおつかい』など(偕成社)、『おへやだいぼうけん』(教育画劇)、『げんくんのまちのおみせやさん』(徳間書店)、『くまちゃんとおじさん、かわをゆく』(ハッピーオウル社)、『氷河鼠の毛皮』(三起商工)、挿絵に『立原道造』(あすなろ書房)ほか。
みどころ
クリスマス・イブの朝。雪がずんずんつもり、ひいらぎ森は雪でまっしろ。
そこへ「あなぐまくーん、とっきゅうびんでーす!」とこまどりの郵便屋さんが手紙を運んできました。
あけてみたあなぐまくんはびっくり!「みんなあつまって! サンタさんがよんでるよ!」
さあ、手紙には何と書いてあったのでしょうか?
1ページ目の赤い封筒をひらくと、2つ折りになったサンタさんからのお手紙が入っています。
一方、雪をかぶった家々の窓や扉をめくると、森のみんなが思い思いに過ごしている様子をのぞくことができます。
次のページで、ポップアップの「サンタさんのおうちへの地図」を開けて、あったかいココアをかばんに詰めたら、みんなでサンタさんのおうちがある「スノーフレーク村」へ出発!
あちこちパタパタめくったり、手紙をあけたりが楽しい、子どもたちが大好きなしかけ絵本。
1つの見開きに何カ所もしかけがあり、幼い子には全部見つけられないくらいです!
大雪で明日のクリスマスの準備ができない、もみのき山のくまさんたちのために、プレゼントを包装したり、リースやお菓子作りをしたり…。クリスマスの準備をサンタさんと森のみんなが手伝います。
翌日のクリスマスの準備をする、森の仲間たちのストーリーを楽しんでくださいね。
きっと子どもたちは、クリスマスの朝を待つわくわくする気持ちを、絵本を通じて何度でも味わえることでしょう。
最後のページの、大きなポップアップをお楽しみに!
クリスマスシーズンにぴったりの絵本です。
出版社からの内容紹介
ひとりぼっちのねずみくんが、お星さまに願いごとをしたイブの夜。
外には迷子になったサンタさんが!
ねずみくんが受け取った贈り物は、贈り物をあげられる友だちでした。
カバーにシルバーとブルーの箔押しが施された、ギフトにもぴったりな絵本です。
レビューより
クリスマスに友だちがほしい…そう願う一匹のねずみが、サンタさんのプレゼント配達をお手伝い。誰かとすごす時間はとっても楽しくて、お別れが悲しくなっちゃうけれど、そんなねずみにサンタさんがくれたプレゼントは、まさかのお友だち!そのプレゼントの渡し方がちょっとこじゃれていて、ネズミと一緒に嬉しい気持ちになりました。お友だちをほしいのは、自分だけじゃないのかも。きっかけさえあれば…って、思える絵本でした。
(みっとーさん)
この書籍を作った人
1960年東京都生まれ。スウェーデン法の研究者だった父の影響で、幼い頃よりスウェーデンの文化に親しんで育つ。慶應義塾大学卒業後、スウェーデンのウプサラでスウェーデン語を学ぶ。児童書を中心に、翻訳を多数手がける。訳書に「セーラーとペッカ」シリーズ(偕成社)、『長くつ下のピッピ ニュー・エディション』(岩波書店)、『ニルスのふしぎな旅』(福音館書店)、「ステフィとネッリの物語」シリーズ(新宿書房)など。
出版社からの内容紹介
好評をいただいた『つばめこうくう』に続く第2弾。
もうすぐ冬ごもりの季節です。カエル親子もおばあちゃんのうちで冬をすごす予定なのですが、乗るはずだった飛行機のハトが眠ってしまい、あやうく欠航に……?!
今作では、ぽっぽこうくうとともに、くものすくうこう第2ターミナル、ミノムシの形をしたミノレールがそれぞれニューオープンし、さらにスケールアップ。もちろん、個性豊かな虫たちもたくさん登場しますよ。
【出版社より】
地面や床はもちろんのこと、空港内のようすや虫たちも、前作よりもさらに微細な描写になっていて、何度読んでも新しい発見があり、飽きません。
また、飛行機が飛んでいる風景もうっとりするほど美しく、絵本の中で存分に空の旅を楽しんでいただけます。
レビューより
家にいながらにして、旅に出るときのワクワク感が味わえるので、このシリーズ大好きです。ところどころにある小ネタみたいのを探すのも楽しみになっています。鳥の背中につかまって空飛んでみたいなというのは小さいころに夢見たことがあります。でも、つかまり続けるのが大変そう!なんて心配、ポッポ航空ならなさそうです。はとが、お客をのせた飛行機をリュックみたいに背負って飛んでくれるんですね。お客さんもとっても快適そうです。ぽっぽ航空のオムレツも、とってもおいしそうでした。
(てつじんこさん)
この書籍を作った人
1985年東京生まれ。武蔵野美術大学デザイン情報学科卒業。絵本ワークショップ「あとさき塾」出身。作品に『つばめこうくう』、『ぽっぽこうくう』、『かるがもゆうらんせん』(すべて佼成出版社)、『しんごうきょうだいのにちようび』(絵本塾出版)、『のりかえでんしゃ』『おでかけくるま』(ともに学研)がある。
みどころ
ババールのサンタクロース探し道中のエピソードが、おとぼけあり、ユーモアありで笑いを誘います。穏やかな色合いのイラストも魅力的。それぞれの場面をコミカルに可愛らしく演出して、ババールの丸い優しさがほのぼのと描かれています。
特筆すべきは、見開きいっぱいに描かれたサンタクロースの住まいの断面図――おもちゃの倉庫があり、お人形置き場、兵隊置き場、汽車置き場、つみき置き場……とそれぞれおもちゃが違う部屋に納められているのです。えんとつがあり、エレベーターがあり、小人たちが仕事をしていて、見ごたえたっぷり。ワクワク子供心をくすぐりますね。
その後、サンタクロースはぞうの国に招かれるのですが……。お話の最後で、表紙のババールがなぜ空を飛んでいるのか納得できますよ。ババール・シリーズの中でも、夢あり、笑いありで楽しめる傑作です。
――(ブラウンあすか)
レビューより
ゾウの国の子ども達、人間の国にいるサンタさんに自分達のところにも来てもらおうと手紙を出すけど、返事がきません。
そこで、ババールが立ち上がりました!
なんと王様が自らサンタさんに会いに出かけちゃうのです。
このフットワークの軽さが、ババールのババールらしいところですよね。
勢いよく出発したけど、なかなかホンモノのサンタさんのところにはたどり着かなくて。
いろんなハプニング満載なのが楽しいです。
どうやってサンタさんのおうちにたどり着いたか?そこも見所です。
見開きでサンタさんのおうちの見取り図が出ているのですが、いろんな部屋があって小人たちが働いていたりして。
ここは何をしている部屋かな?なんて息子とじっくり眺めて楽しみました。
さて、ババールのゾウの国にサンタさんも来てくれたのでしょうか?
(あんれいさん)
この書籍を作った人
1930年、東京都生まれ。作家・詩人。著書に『莵とよばれた女』(筑摩書房)、『失われた庭』(青土社)、『「父の娘」たち』(新潮社)など。児童文学・絵本の訳書に『おどる12人のおひめさま』(ほるぷ出版)、『まっくろネリノ』(偕成社)、「ぞうのババール」シリーズ(評論社)、『賢者のおくりもの』(冨山房)、『サーカス物語』『ラ・タ・タ・タム』(ともに、岩波書店)などがある。
みどころ
「しずかな ふかい もりのおくで、クリスマスが はじまろうと しています。」
ゾウが長い鼻で大きなもみの木を運んできました。
赤い鳥のカーディナルが森のどうぶつたちに告げてまわると、
どうぶつたちが集まってきて、もみの木を、木の実やまつぼっくりで、丁寧に飾りつけます。
夜空にひときわ輝く星が現れると、
どうぶつたちはその金色の星に祈りをささげて…。
レナード・ワイスガードの描く、美しいクリスマス絵本。
鮮やかな色彩と細やかな筆致で、もみの木の葉、どうぶつたちの毛並みのひとすじまで、いきいきと描き出します。
クリスマスが訪れたこの森で、動物たちは、吠えたり騒いだりしません。
オオカミはシカを助け、ライオンとヒツジが顔を寄せて仲良く眠ります。
平和な光景と、添えられる言葉のひとつひとつも優しく穏やかで、ページをめくるたび、ゆったりと心がほぐれていくようです。
聖夜を喜び祝う心が静かに伝わってくる、クラシカルな魅力あふれる絵本。
クリスマスの神聖な雰囲気はありますが、宗教的な難しい要素はないので、小さな子どもたちから楽しめます。
クリスマス時期、おやすみ前の絵本にもぴったりの一冊です。
レビューより
絵がとっても素敵です。そしてもう一ついいなーと思ったのは、草食動物も肉食動物も、ここではみんな仲良しなところです。弱肉強食な世界の絵本を読んでいるからでしょうか(笑)おおかみがしかを助けたり、ライオンとひつじが仲良く寝ていたり。何だかほのぼのしました。
(きーちゃんママさん)
この書籍を作った人
翻訳家・編集者。1974年東京・ 国立市生まれ。祖父はトルストイ文学の翻訳家・北御門二郎。幼少期を熊本で過ごし、 大学卒業後、 児童書出版社に勤務。その後留学を経て、児童書の翻訳に携わる。2004年より、 東京・阿佐ヶ谷で家庭文庫「このあの文庫」を主宰。翻訳作品は『モミの木』『台所のメアリー・ポピンズ』(以上アノ二マ・スタジオ)「テディ ・ ロビンソン」シリーズ、『庭にたねをまこう! 』(以上岩波書店)、『たまごってふしぎ』(講談社)など多数。