●『シニガミさん2』と同時期に『せいぎのみかた』の続編も発売します。
カナガキ:『シニガミさん2』以外に、今進行中の絵本のお話を教えてもらえますか?
宮西:『シニガミさん2』と同じ時期に、『せいぎのみかた』の続編が出ます!今回は「ワンダーマンの巻」です。
カナガキ:前回の「ドラフラ星人の巻」に継いで、待望の新刊ですね!
宮西:これは1冊ごとに主役が変わるシリーズなんです。人にはそれぞれ、正義の定義があると思います。でも、それは本当に正義かな?…というメッセージを込めました。
カナガキ:このワンダーマンの胸のマークが「2」になっているのが気になります…。
宮西:さすが、カナガキさん、良い所に気づいてくれました!ワンダーマンには1号がいるんですが、悪者をやっつけるのは2号なんです。1号は心優しいヒーローで…というのが今回のお話です(笑)。
カナガキ:導入部分だけでもかなり気になりますね!「シニガミさん」シリーズも、一作目の黒いカバー、今回の白いカバーと来て、次回作は何色になるんだろう、どんなお話になるんだろう…とすごく気になるんですが、続編の構想などありますか?
宮西:そうですね。僕は『シニガミさん』で、死の問題、生きることについてを描きながら、いずれは子どものいじめや自殺についても触れていきたいと思っています。
カナガキ:命について核心に触れるテーマにどんどん切り込んでいく感じですね。
宮西:はい。ただ、絵本として楽しんでもらう作りにはしていきますよ。今回の『シニガミさん2』は、シリーズ中でもかなり重めな内容になったと思います。
カナガキ:子ども達の中には、死に対して、すごく敏感に反応する子も多いと思うんです。でも、『シニガミさん』を読んであげると、多くを語らなくても良いような、死をソフトに、救いがある感じで教えられるように思いました。
宮西:そうですね。絵本の良いところは、1日に何冊も読めることだと思うんです。『シニガミさん』を読んで、悲しく切なくなったら、別の面白い本を読めばいい。いろんな絵本があっていい。その懐の深さで『シニガミさん』も受け入れてもらえたんだろうな…と思います。大人の人にも読んでもらいたいですね。
カナガキ:ありがとうございました。
宮西:こちらこそ、ありがとうございました。読み聞かせ、必ず実現しましょう!
【おまけ】アトリエ探訪 宮西作品が生み出される製作現場を一部ご紹介!
←パソコンを使って原画を作成中。「作品に合わせて描く材料を変えています。『にゃーご』などは紙と色鉛筆で描きました。 ↓ 宮西さんの愛犬、うまそうくん(右)とクリームちゃん(左)。2匹とも宮西先生が大好きです。
宮西達也さんの絵本原画展が2013年に開催されます。 人気作品の原画は勿論、今まで展示されることのなかった絵本のラフや、人形美術に携わっていたときの人形など、お宝アイテムが多数展示されます。 2013年夏に都内開催を皮切りに、全国巡回を予定しています。 詳細が分かり次第、絵本ナビでもお伝えしていきます。 2013年の夏は是非、宮西達也絵本原画展にお出かけください! こちらは、えほんミュージアム清里で開催されていた原画展のポスターです。 「宮西達也 絵本原画展(仮)」2013年夏開催!
(編集協力:木村 春子)
●期間中に『シニガミさん』『シニガミさん2』をご購入の方から抽選でプレゼント!!
「シニガミさん2」の発売を記念して、宮西達也さんが素敵なプレゼントを用意してくださいました!期間中に対象商品をお買い上げの方の中から・・・