
───『みつけてかぞえて どこどこどうぶつ』、先ほど、子どもたちも楽しんでいましたが、大人も熱中してしまうくらい面白い!1ページ1ページに時間をかけるので、なかなか前に進まない(笑)。原書はイギリスのロンドンで出版されているそうですが、朝田さんが日本で出版しようと思った経緯を教えてください。
この絵本の英語版の出版社であるUsborne Publishing Ltdの方が、エージェントを通して日本にやってきたとき、絵本のデモ版を見せてもらいました。Usborne Publishing Ltdは子ども向けの遊び絵本の人気シリーズをたくさん出版している版元なのですが、『どこどこどうぶつ』の原書も一目で、イラストの可愛さと、絵さがしが合わさった内容が気に入り、日本の子どもたちに是非、紹介したいと思いました。
───原書はボードブックタイプの絵本ですが、日本語版は仕様を変えているんですね。

───まず最初に気がつくのが、カバーの色が原書とは違う!
最初は原書と同じデザインにしようかと思ったのですが、ちょっと大人っぽい、大人しいという声が社内から上がって、変えることにしました。題名部分に蛍光ピンク色を使い、バックの丸の部分も黄色にすることで、グッと目をひくようになりました。
───背の部分のしましま模様も日本語版はよりはっきりと出ていて、デザインが引き立っている様に感じました。表紙がトラの絵さがしになっているのも面白いですよね。

───オレンジと黒のしましまが魅力的なデザインですね。翻訳絵本では、やはり、日本語への翻訳がすごく重要だと思います。タイトルは原書の「Picture Puzzle Book」から大きく変えていますよね。
タイトルを考えるのは本当に苦労しました…。社内でも何案か候補を出して、それを何度も検討して…。翻訳物の絵さがし本には、有名な『ミッケ!』シリーズ(小学館)がありますが、そのタイトルがとても分かりやすく、子どもたちが自然と発する「見っけ!」という声そのものを活かしていて素晴らしいと思いました。この絵本にも、思わず声に出したくなって、覚えてもらいやすいタイトルはないか、ずっと探していました。
───『みつけて かぞえて どこどこどうぶつ』は、本を読むときに「どこどこ〜?」と子どもが思わず口に出してしまう姿が浮かんでくるような…。
ありがとうございます。この絵本は絵さがしと一緒に数を数えたり、「だれの しっぽが いちばん ながーい?」など、ほかのイラストと比べる、知育的要素も含んでいたので、そんないろんな遊び方をイメージさせるようなタイトルを選びました。
───翻訳の面で大変だったことでは、どんなことがありますか?
───変更した部分にはどんなものがありましたか?
例えば、トリのページの「たこは どこに とんでいったかな?」の部分、英語では「たこがとんでいるよ」としか言っていないのですが、「たこのことを子どもがすぐに分かるものなのかな?」と思ったので、翻訳版ではより見つけやすいように「りぼんが いっぱい ついているよ」と、説明を加えたりしました。クイズを増やしたり、全く違うクイズに変えることはしませんでしたが、より小さい子にも分かりやすく、声に出したときに心地よい表現になるように、翻訳には力を入れました。

───同じ柄の動物を探すところも、「ふたごの おとうとを みつけてください」や「あかちゃん どこかしら?」と探すのが楽しくなるような言葉になっているのも新しい感じがしました。











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