とらねこ大将と10ぴきの仲間の愉快な冒険物語「11ぴきのねこ」シリーズ(こぐま社)は、1967年に誕生しました。来年2017年で『11ぴきのねこ』が誕生して50年。この機会に絵本ナビでも改めて「11ぴきのねこ」シリーズを取り上げたいと思います。今回おはなしを伺うのは、こぐま社創業者であり、現在相談役の佐藤英和さん。馬場のぼるさんと共に「11ぴきのねこ」シリーズを作り上げた編集者です。「11ぴきのねこ」が生まれた経緯や、29年をかけ6冊を描き上げた馬場のぼるさんへの思いを伺いました。
祝50周年! 「11ぴきのねこ」シリーズを見てみよう!
●「11ぴきのねこ」キャラクター紹介
それぞれの作品には、おはなしのカギを握る、魅力的なゲストキャラが登場します。
●関連作品やグッズも発売されています
伸ばすと3メートル近くなる、パノラマ絵本です。文章は全くなし。細部まで描きこまれた絵を、想像力を働かせながら見ていくと「物語」が見えてきます。
- 馬場のぼる ねこのせかい
- 作:馬場 のぼる
- 出版社:こぐま社
『11ぴきのねこ』をはじめ楽しい絵本をたくさん描いた漫画家、馬場のぼる氏の美しい画集です。ワイン好きのねこから、富嶽三十六景の富士山に登るねこまで、54枚の絵に描かれたねこたちは、のんびり、ほのぼの、どこかユーモラス。少年時代の回想や、なぜねこが「11ぴき」になったのか、など独特の語り口が魅力的な16篇のエッセイも綴られています。ファン必見の一冊!17年ぶりの復刊を記念し、ご購入された方には、画集に収録されている、ギターを弾くねこの複製画がついてきます。お部屋に飾ってお楽しみ下さい。
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●「11ぴきのねこ」シリーズを生み出した、馬場のぼるさんってどんな人?
1927年青森県三戸町生まれ。1949年、上京し漫画家としてスタート。少年漫画家として人気を得る。1963年、初絵本となる『きつね森の山男』を出版。第11回、産経児童出版文化賞を受賞する。1967年に出版された『11ぴきのねこ』は、子どもたちに大人気となり、以後、29年にわたりシリーズを描き続ける。1973年、『11ぴきのねこと あほうどり』『バクさん』で文藝春秋漫画賞受賞。『絵巻えほん11ぴきのねこ マラソン大会』は、ボローニャ国際児童図書展に出展。地元の子どもたちが選ぶ、エルバ賞を受賞。2001年4月永眠。同年5月に遺作となった『ぶどう畑のアオさん』が出版される。
それでは、次のページから「11ぴきのねこ」シリーズの編集を担当した佐藤英和さんへのインタビューがスタートです。