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絵本ナビホーム  >  スペシャルコンテンツ  >  インタビュー  >  待望のシリーズ第7弾 出版記念『チリとチリリ あめのひのおはなし』どいかやさんインタビュー

手芸道具や機織りなど好きなものをたくさん描いた『チリとチリリ まちのおはなし』

───3冊目の『チリとチリリ まちのおはなし』では、2つの町が出てきます。
この町も1作目の見返しに登場していますね。

そうです。3冊目までは見返しに描かれているものから、おはなしを作りました。実は見返しも3冊目まで同じ絵を使っているんです。

───そうなんですか?

チリとチリリ うみのおはなし』は夏なので、緑を濃くして、海の生き物を増やしています。
あと、このときすでに3冊目に「まちのおはなし」を描こうと思っていたので、おはなしに出てくる古い町を追加しています。


『チリとチリリ まちのおはなし』見返し。

───たしかに見返しの構図は同じで、季節の変化が絵に描かれていますね。
「まちのおはなし」は秋なので、木々が紅葉しているのがわかります。

紅葉させたので、見返しシリーズはここで一区切り。
次のおはなしでは、新たに見返しを描かなければなりませんでした(笑)。

───『チリとチリリ まちのおはなし』は、チリとチリリが町に行くおはなし。
最初の町では糸屋さんで「ちょうど いま」入ったばかりのきれいな糸を買います。
そして、林を抜けた先にある、古い町にやってくるのですが、この町は石畳が苔むしていてとても雰囲気がありますね。

この絵本を作っていた頃だと思うのですが、チェコに旅する機会がありました。
チェコの町は石畳の道がとても多くて、そのイメージを絵本に反映したのかもしれません。

───どこか外国の雰囲気を感じたのは、チェコの街並みをイメージされているからなのですね。
お店もレース屋さんがあったり、ガラス屋さんがあったり、職人の町という感じがします。

そうですね。このガラス屋さんは美大のときの友人が開いている工房がモデルなんです。
でもそのことを告げずにすっかり忘れていたら、絵本が 出版されてしばらくたった頃、チリとチリリファンでもあるその友人が気づいて「うちのお店が出てる! ありがとう」ってFAX をくれました。

───「チリとチリリ」の世界にお店が載っているなんて、嬉しいですね。
チリとチリリがマフラーを編んでもらう織物屋さんもとても雰囲気が良いですが、こちらのお店はモデルがあるのですか?

このお店は特にモデルはないのですが、機織りには大学時代から憧れがあります。
手芸道具などの手作り品は今でも大好き。自然だけでない好きなものをこの「まちのおはなし」ではたくさん登場させました。


どいさん憧れの織物屋さん。

───マフラーを手にして、帰路に着こうとするチリとチリリですが、誰かに呼ばれたような気がして、小さな路地を進みます。
すると、現れるのはピンクの屋根がかわいい、立派なレンガ造りのお屋敷。
こういう路地を通って違う場所に行きつくのは、迷路を行くみたいでワクワクします。

このお屋敷は、子どもの頃家の近くにあったお家をイメージしているんです。
私が住んでいたのは商店街があるような下町だったのですが、細い路地を抜けた先に大きなお屋敷があったんです。
写真などは残っていないので、忠実に描いたわけではありませんが、雰囲気や佇まいなど、記憶の中にあるお屋敷を思い出しながら絵にしました。

───さらに、この作品では、前3作に登場していた小鳥のエピソードがクローズアップされています。
よく見るとどのページにも鳥が多く飛んでいるのがラストに向けてのおはなしの伏線になっていますね。

この小鳥は、「うみのおはなし」を描いたときに「この鳥、1作目にも出てきているわ……」と気づいたんです。
それで、「まちのおはなし」では彼の家族のはなしを最後に描きました。


『チリとチリリ まちのおはなし』は小鳥が主役のおはなしでもありました。

───3冊分の集大成のような感じがして、とても読みごたえがあります。
4作目は『チリとチリリ はらっぱのおはなし』。このおはなしは、グッと旅する範囲が縮まっていますね。

「まちのおはなし」を描き終わった後、次は『チリとチリリ ゆきのひのおはなし』を描く予定でいました。
季節も、春、夏、秋と来たので次は冬かな……と。
でも、描いているうちにエピソードがとても多くなってしまったんです。
それなら、エピソードを2つに分けましょうということになり、「はらっぱのおはなし」が生まれました。

───そうだったんですね。草むらを通り抜けると、シロツメクサやタンポポと同じ目線になるくらい小さくなったチリとチリリ。
そこでみつを集めるハナバチの後をついていって、「はちみつボールカステラ」をもらい、あじさいの葉っぱを運ぶコガネムシの後をついていって、「しぼりたてはっぱの ミックスジュース」をもらい、次にトカゲの後をついていきます。
この繰り返しが楽しいですし、「はらっぱのおはなし」の特徴のように思いました。

そうですね。「チリとチリリ」シリーズは全体として「ちょうどよい」というのをテーマというかおはなしの本質に持っていっているのですが、やはり、シリーズを重ねていくと「今回はこういうことをしてみようかな?」「こういう描き方をしてみたらどうだろう?」という変化みたいなのはつけていると思います。
このときは、ちょっと繰り返しをやってみたかったのだと思います。
あと、吹き出しみたいのもちょっと意識していますね。


ハナバチを追いかけていくチリとチリリ。

───コガネムシが「みてるね」「みてるよ」って言っている姿は特にかわいいです。
その後、トカゲと一緒に「ほたるいしキャンディー」を作りますが、どんな味なんだろう……と、気になりました。

私、宝石はほとんど身に付けないんですが、見るのは大好きなんです。
特にアンティークジュエリーはキラキラしてまるでキャンディーみたいって思っていました。
そのイメージと、実際に食べてみたいという願望をおはなしに込めました。


「ほたるいしキャンディー」、どんな味なのでしょう?

───トカゲが作った「ほたるいしキャンディー」を食べにくる生き物も「なるほど!」と納得。
そして5作目が『チリとチリリ ゆきのひのおはなし』これが、「はらっぱのおはなし」と分けた、片方のエピソードのおはなしなんですね。

そうですね。

───白いコートと帽子のチリとチリリ、とても暖かそうです。

このコート、実は「まちのおはなし」の織物屋さんの壁にかかっていたものなんです。
「まちのおはなし」を描いているときから、次は「ゆきのひのおはなし」を描こうと思って、コートを描いていました。


とっても暖かそうなコートを着ているふたり。

───そんなところから伏線が張られているなんて!
チリとチリリが自転車を走らせる先に、1作目の森の喫茶店やホテルが出てくるのもシリーズを楽しんだ読者には嬉しいですね。
まっ白な雪景色と氷の扉も別世界に行くような特別な雰囲気があります。

大広間で動物たちが、本を読んだりトランプをしたりして過ごしている場面は、特に楽しく描きました。
そうそう、その後の温泉の場面ですが、絵本ができた後に、実際に氷の中に花を入れるワークショップをしてくださった方がいたそうなんです。
おはなしを聞いて、どういう風に作ったのか、とても気になったことを思い出しました。

───とても素敵なワークショップですね。
お風呂に入れて花が出てくるところとか、実際にやってみたいです。
お風呂上がりに「おんせんむしパン」を食べて、氷のコテージに泊まるのも憧れます。

私も、「チリとチリリになったら、何をしたいですか?」と聞かれたら、「クマと一緒に氷のコテージのベッドで眠りたいです」って答えます(笑)。


「チリとチリリになったら、クマと一緒に氷のコテージのベッドで眠りたい」(byどいかや)

───温かくて、寝心地がよさそうです(笑)。
そして6冊目が『チリとチリリ ちかのおはなし』このおはなしではじめて、チリとチリリの家の中が描かれます。

今までずっと家の外からおはなしがはじまっていましたからね。
今回は、部屋の中からスタートさせました。


お家の中も、やっぱりかわいいです。

───ベッドも小物もとてもかわいいですし、ちゃんと赤と青のカラーに分かれているのも素敵です。
「ゆきのひのおはなし」のコートや「まちのおはなし」のマフラーなどのアイテムもしっかり登場するのもファンとしてはとても嬉しいです。
地下の貯蔵庫に突如空いた穴と、そこから逃げる生き物を追って、おはなしがはじまります。
モグラやカゲロウなど、「ちかのおはなし」ならではの生き物が出てくるのも楽しいですね。

土の中というとどうしても暗くなりがちですが、土の中にも生き物たちが楽しく暮らしていますし、暗さを利用して、色とりどりのおはなばたけや地下の湖などを描きたいと思いました。
落花生や野菜など、土にできる植物も「ちかのおはなし」だから描けるし、描きたいと思いました。


土の中の様子も描かれます。

───逃げて行った生き物がなんなのか、そして見つけた後のやり取りなども、とても読みごたえがありました。
ここから最新刊の『チリとチリリ あめのひのおはなし』につながるエピソードもあるので、ぜひ見つけてほしいですね。

出版社おすすめ



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どいかや

  • 1969年、東京都生まれ。東京造形大学デザイン学科卒業。絵本の作品に『パンちゃんのおさんぽ』『いたずらコヨーテキュウ』『やまねのネンネ』(BL出版)、『みけねこキャラコ』『こねこのポカリナ』『おはなのすきなトラリーヌ』『トラリーヌとあおむしさん』『ふゆのひのトラリーヌ』(偕成社)、『チップとチョコのおでかけ』『チップとチョコのおつかい』『チップとチョコのおるすばん』(文溪堂)、『くりちゃんとひまわりのたね』『くりちゃんとピーとナーとツー』(ポプラ社)、『チリとチリリ』『チリとチリリ うみのおはなし』『チリとチリリ まちのおはなし』(アリス館)、『ねずみちゃんとりすちゃん おしゃべりの巻』(学習研究社)、『カロンとコロン はるなつあきふゆ4つのおはなし』(主婦と生活社)、『ねこのかあさんのあさごはん』(小学館)など多数。千葉県在住。

作品紹介

チリとチリリ
チリとチリリの試し読みができます!
作・絵:どい かや
出版社:アリス館
チリとチリリ うみのおはなし
チリとチリリ うみのおはなしの試し読みができます!
作・絵:どい かや
出版社:アリス館
チリとチリリ まちのおはなし
チリとチリリ まちのおはなしの試し読みができます!
作・絵:どい かや
出版社:アリス館
チリとチリリ はらっぱのおはなし
チリとチリリ はらっぱのおはなしの試し読みができます!
作・絵:どい かや
出版社:アリス館
チリとチリリ ちかのおはなし
チリとチリリ ちかのおはなしの試し読みができます!
作・絵:どい かや
出版社:アリス館
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